Hotline Miami / ホットライン・マイアミ

Hotline Miami / ホットライン・マイアミ

Hotline Miamiとは、Dennaton Gamesによって制作され、パブリッシャーのDevolver DigitalからWindows用ソフトとして発売された2D見下ろし型アクションゲーム。BGMとして使用される80年代風テクノや、レトロゲームのようなビジュアル、極彩色のカラーリングや暴力的なテーマ、中毒性の高いゲーム性とそれら全てがまとまった高い完成度が特徴。

Hotline Miami / ホットライン・マイアミのレビュー・評価・感想

Hotline Miami / ホットライン・マイアミ
8

強烈!刺激的なゲーム体験。

Steamの登場でにわかに活気付いているインディーゲームシーンですが、その中でも私がオススメしたいのはこの「ホットライン マイアミ」です。PS4、PS Vitaにも移植されているので、ライトなゲーマーの方にも手が届く作品になります。
まず、先にお伝えしておくと、このゲームは暴力描写やバイオレンスな表現が全面に出ていますので、「そいういうのはちょっと……」という方には、残念ですがオススメはできません。しかし、バイオレンスに抵抗がない、たとえば北野武やタランティーノの映画が好き、というような方には是非プレイしてほしい作品です。
内容はレトロゲームのような、見下ろし視点のアクションゲーム。主人公は動物のマスクを被り、ひたすらロシアンマフィアの拠点に殴り込みをかけ続けます。素手でマフィアに殴り込み、鈍器や銃を奪い、殲滅することがこのゲームの基本的な内容です。
まるで昔のアーケードゲームのような装いですが、毎回行動が変わる作り込まれた敵AIや、バリエーション豊かな「死にモーション」に作者のこだわりを感じます。また、敵も自分も一発で即死するシステム、敵を倒すたびに怪しく明滅する画面、そしてやられても瞬時に復活するスピード感など、エッジーなBGMと相まって独特の「死ぬグルーヴ感」があり、やみつきになります。
また、シナリオも個性的で、まるでデヴィッド・リンチの映画を観ているような、現実がツイストしていく感覚が味わえるでしょう。
普通のゲームでは物足りない、刺激的な体験を求めている人には是非プレイしてほしい一本です。