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気難しい退役軍人と苦学生との心温まる交流
孤独な盲目の退役軍人フランク(アル・パチーノ)が人生に絶望し自殺の旅に出ようとする。ひょんなことからその旅に同行することになってしまった名門校に通う苦学生のチャーリー。軍人時代は英雄だったが盲目となった今では生きる意味を見いだせないでいるフランクと、純粋でとにかくまっすぐな学生チャーリー。この二人が旅をしていく中でぶつかり合いながらも分かり合い心を許し、友情をはぐくむお話。
人生の岐路に立った時にどう行動するのか、人としての気高さとはどういうことなのか考えさせられる映画である。
この映画の見どころは2か所。
1つ目はフランク役のアル・パチーノが美女とタンゴを踊るシーン。盲目であるにもかかわらずホテルのダンスホールで見事なダンスを披露する場面は思わずかっこいいと唸りたくなるほど惚れ惚れしてしまう。
2つ目は物語のクライマックス、理不尽な理由で校長先生から退学処分を言い渡されたチャーリーをフランクが全校生徒の前で演説を行い危機的状況から救うシーン。アル・パチーノの気高く迫力ある演技は見ものだ。
この作品でアル・パチーノは念願のアカデミー主演男優賞を受賞しているが、アル・パチーノの瞳を全く動かさない演技が素晴らしい。アル・パチーノといえばゴッドファーザーが有名であるがこの作品もその演技力に目が離せない。アル・パチーノ好きになること間違いない作品。