MUCC

MUCC

MUCCとは日本のヴィジュアル系バンドである。1997年茨城県で結成された。
メンバーはボーカル逹瑯、ギターミヤ、ベースYUKKEである。ドラムはSATOちであったが2021年脱退したため、サポートメンバーAllenが担当している。
MUCCは活動初期から昭和歌謡の要素やメタルの重厚さを取り入れた音楽性で社会風刺や負の感情をテーマにした歌詞が特徴だった。しかし、活動が進むにつれてポップ、エレクトロニカ、ダンス、民族音楽など、さまざまなジャンルの要素を取り入れている。
作詞は逹瑯とミヤの2人が主に担当しており、作曲はメンバー全員で行っているが、逹瑯が作曲を手がけることが多い。
楽曲のプロデュースには外部のプロデューサーを迎えることもあったが、2019年頃よりセルフプロデュースの割合が増えている。またMUCCはさまざまなジャンルのアーティストとの共演や海外アーティストの来日公演のオープニング・アクトも務めており、国内外のフェスへの出演している。
バンド名の由来は、ガチャピンとムックのムックを由来としている。

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MUCCのレビュー・評価・感想

MUCC
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唯一無二の独創的な世界観を生み出すバンド

時に激しく、時に優しく、すべての人を巻き込んで一つの世界を作り上げていく、エンターティナーのようなロックバンドです。多彩なジャンルで繰り広げられる楽曲は、「MUCC」そのものがジャンルと言っていいほど独創的です。ボーカルの歌唱力と楽器隊の表現力を最大限に発揮して、曲の世界に引きずり込む魅力を持っています。
新しい楽曲を発表するたびに、今までに見せたことのない世界を奏でてファンを驚かせます。また曲に限らず、CDのジャケットや構成にもこだわりを持ち、さまざまな仕掛けを施して楽しませてくれます。
ライブにおいては、圧倒的なパフォーマンスや音の力強さがさらに勢いを増し、会場を奮い立たせます。すべてを巻き込む激しさがあるかと思えば、包み込んで引っ張っていってくれるような包容力もあります。音源では見ることのできない世界を作り出して来た人たちを圧倒させます。
その一方で、ニコ生やオフショットでのギャップが激しく、メンバーの個性豊かな一面が垣間見られます。ライブ活動以外でも、FCイベント、動画配信などファンを飽きさせない数々の企画を、メンバー自ら提案して盛り上げています。
2020年にメンバーが脱退した後も、勢いは衰えることなく加速し続けています。

MUCC
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現在も進化を遂げるバンド

MUCCは茨城県の同級生同士で結成されたヴィジュアル系バンドです。
元々はよくある濃いメイクや黒一色の衣装、曲調も暗くいわゆるヴィジュアル系バンドでした。
もちろんインディーズの頃から曲調や歌詞がとても共感を呼び響くものが多かったです。

一時期、方向性がロックバンドやデジタル音楽系のものになっていき、ファンが混乱した時期もありました。
それでもやはり、元々MUCCが持っている、人々の心の奥にある感情を揺さぶる歌詞や楽曲が評価されたのか、以前はライブチケットの争奪戦などはなく当日券でも気軽に行けましたが、どんどん人気が出て、東京周辺はもちろん地方でもチケットが取りにくくなりました。

海外公演も積極的に行っており、ヨーロッパなどのライブ映像を見ると日本のファンを凌駕するほど熱狂的なファンが多いことが分かります。
MUCCの公式SNSやYouTubeのライブ配信などでは、英語のみならず、見たことのない言語のコメントが日本語のコメントと同じ数ほど並ぶのも日常です。

このように、日本のみならずワールドワイドに全世界に影響を与えているMUCCの音楽。
落ち込んだり少し疲れたり恋愛の曲ばかりのヒットチャートに飽きた時に、ぜひオススメです。