桑田佳祐 / Keisuke Kuwata

桑田佳祐 / Keisuke Kuwata

桑田佳祐(くわたけいすけ)とは、日本のミュージシャンである。ロックバンドであるサザンオールスターズでは、ボーカルとギターを務めている。1987年、『悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)』でソロ活動を開始。バンド活動と並行する形でソロ活動を行い、2001年に『波乗りジョニー』、『白い恋人達』といった大ヒット曲を生み出した。どちらも100万枚を超えるセールスを記録し、自身の代表曲となった。
2007年には『明日晴れるかな』をリリース。CDに加え着うたの販売を行い、着うただけでミリオンセラーを記録した。2010年には食道がんであることを発表し、治療に専念するため音楽活動を休止するも、年内に活動を再開させ、『紅白歌合戦』に特別枠として出場した。
2011年、東日本大震災のチャリティー活動として、宮城県にて『宮城ライブ 〜明日へのマーチ!!〜』を開催。2018年には、民放5局列による2020年東京オリンピック共同企画「一緒にやろう2020」のテーマソングを担当することが発表され、2020年には、テーマソングの「SMILE〜晴れ渡る空のように〜」が披露された。

桑田佳祐 / Keisuke Kuwataのレビュー・評価・感想

桑田佳祐 / Keisuke Kuwata
10

いつも心に桑田佳祐を

ソロ活動35周年記念ベストアルバム2枚組35曲収録の「いつも何処かで」が発売されました。
1978年にサザンオールスターズでデビュー、87年に「悲しい気持ち」でソロ活動をスタート。
常にトップランナーとして音楽業界の第一線を走り続けてきた君。決して平坦な道ではなかったですよね。
サザン解散の危機と囁かれたこありましたね。大病を患ったことも。苦難が襲いかかるたびに、くぐり抜けてきました。
ひと回り大きくなって私たちの前に姿を現しました。
サザンでデビューした時、44年後の姿を想像できたでしょうか。君でさえできなかったでしょう。
最短ルートで現在の地位に到達したわけではないですね。
悔やむことも人生です、振り向けば道がありますよね。偉大なる道が。
ライブで歌うたび、「ありがとねー」と何度も叫ぶ君。いいえ、その言葉は、私たちからあなたへ言いたい言葉です。
心からの感謝を込めて。歌に救われることって本当にあるんですね。君の歌を聴いてシミジミそう思えてきます。
このアルバムに収められた35の作品は、君のほんの一部にすぎませんが、それぞれに思い出があります。
歌詞を噛みしめながら聴きます。こんな男のために、小粋なバカが集まりました。
君(桑田佳祐殿)への手紙、読んでくれたら幸いです。君呼ばわり、すみませんでした。

桑田佳祐 / Keisuke Kuwata
8

”エロオヤジ”桑田佳祐、ハマる人にはハマる。

桑田佳祐はサザンオールスターズのボーカルとして有名です。
近年ではソロとして活動することも多いです。
よく「サザンオールスターズ」名義と「桑田佳祐」名義の曲は何が違うのかと言われることがあります。
その違いは楽器の構成です。「サザンオールスターズ」はバンドであるが故に、ギター、ベース、ドラム、キーボードと言ったオーソドックスなバンドの楽器を使った音楽多い一方で、「桑田佳祐」名義の曲ではそういった楽器に囚われず、むしろより多数のジャンルの楽器を使用した曲が多く見られます。
「桑田佳祐」名義の代表曲とも言える「波乗りジョニー」は基本的なバンドの楽器に加え、美しいストリングスの旋律が聞こえてきます。また、「こんな僕でよかったら」はジャズ調の曲でサックスの音が特徴的です。
よって、純粋なバンドサウンドの楽曲が好みの方には癖が強く感じられるかもしれません。逆に、様々な楽器が奏でる音楽が好みの方にはぴったり合うと思います。
「桑田佳祐」という人柄もまた癖があるかもしれません。いわゆる”エロオヤジ”の雰囲気がにじみ出ています。しかし、その下ネタの奥には彼の人と人の愛に対する考えが見え隠れしています。
何度も聞いてよく味わい、「サザンオールスターズ」でない桑田佳祐の世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。