こうの史代

こうの史代

こうの 史代(こうの ふみよ)とは、広島県出身の女性漫画家、イラストレーターである。1968年9月28日生まれ。教育熱心な家庭で育ったため、子供の頃はあまり漫画を読ませてもらえなかった。限られた小遣いで買っていた漫画の中でも松本零士の『大純情くん』が大好きだった。中学生の頃から自分で漫画を描き始める。その後、大学に進学しイラストマンガ同好会に所属していたが、本職の漫画家を志して大学を中退する。上京後、とだ勝之や谷川史子などのアシスタントを経て、1995年に『街角花だより』でデビューする。
家族の日常生活を描写した作品が多く、児童書から青年誌まで広範囲で活動している。2004年に代表作の『夕凪の街 桜の国』(双葉社)が、第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞をそれぞれ受賞し、2007年には田中麗奈主演で映画が公開された。さらに、2009年には『この世界の片隅に』(双葉社)が、第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞し、ドラマ化や劇場アニメ化もされる人気作品となる。

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