2012(映画)

2012(映画)

『2012』はローランド・エメリッヒ監督によるパニック映画。2009年に公開され、迫力ある破壊描写やスケールの大きなストーリーが話題になった。マヤ文明の暦が2012年12月21日に区切りを迎えていることを基にした都市伝説を題材に、世界が滅亡する様とその中で生き延びようとする家族の絆を描いている。

2012(映画)のレビュー・評価・感想

2012(映画)
2

人間の心理が出てこない

エメンリッヒさんは、あまり人間描写がないっていうか、あんまり人間に興味ないのかなと思える監督さんです。
2012年に世界が崩壊するということで、それを表現してたのはすごく怖くてら大画面で見たら迫力があると思います。最後の方は、ほぼ世界が沈没しているし、そんなことが起きたらと思うと恐ろしいです。
ただ、人はたくさん死ぬけど、血は出ないし、死ぬときの心理描写とかもないし、リアルさはあまりありませんでした。
もっと、なんかキャーキャー騒ぐ奴らとか、パニックに陥って自滅する様とかを丁寧に描いて欲しいものです。
あと、主役の家族らがあまり魅力的じゃないというか、なんかウザい感じでしたし、元妻の恋人とかは、最後の方で死ぬんだけど、なんか主役家族にとって邪魔だから殺したんだろうなって感じで必然性がなくておかしいなって感じでした。
それに助かるのは結構優秀な人とか金持ちばっかだし、そりゃあ、そこはリアルなのかもしれませんが、映画で見るとやっぱり気になります。
やっぱりパニックムービーとはいっても、出てくる人の魅力って大事だよなと思いました。
ただ、ただ、世界が滅ぶのを見るだけなら、なんかの資料映像でいいわけだし、もっと人に焦点を当ててくれよと思いました。

2012(映画)
9

世界が崩壊する映画の中でもお勧め

古代マヤ文明では、2012年に世界が滅ぶとされた。そして、2012年を迎える世界が舞台。
主人公は売れない作家。離婚して以来久しぶりに、妻に引き取られていた子供たちと再会をしていた。そんな主人公は、キャンプ場で謎の人物から「世界の終わり」と「それに向けて秘密裡に進められている計画」について聞かされる。時を同じくして起こる天変地異。地面が割け、建物は崩壊し始める。世界の終わりが嘘ではない、と悟った主人公は、元妻・子供らと世界の要人が準備していると言われる巨大な船へと向かう。激しさを増す天変地異。世界各国を地震、津波などの天変地異が襲う。そんな中、主人公たちは無事に巨大な船へとたどり着けるのか?そして、世界の崩壊から生き残る計画とは?世界はどうなってしまうのか?人類は生き残ることができるのか?

緊迫感があり、食い入るように見てしまいました。世界が崩壊するCGもすごい。迫力満点です。まさに手に汗握る展開です。いろいろな立場の人がどう人類の危機と立ち向かうのか等見どころも多く、ストーリーも単純で見やすいものです。ただ、主人公のユーモラスな所が時々出てきて、ちょっと興ざめでした。この部分がなくて、もっとシリアスなものであっても良いと思いました。それを差し引いても、面白い映画だと思いました。