不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer

『不思議のダンジョン2 風来のシレン』は1995年12月1日にチュンソフトからスーパーファミコン用のソフトとして発売された、ローグライクゲーム。『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』に続く『不思議のダンジョンシリーズ』の第2弾である。
黄金のコンドルが棲むと言われる、幻の黄金郷の伝説を求めてテーブルマウンテンを登頂することが目的で、プレイヤーはダンジョンを探索して武器などを集め、頂上を目指す。クリア後はアイテム持込不可・NPC同伴不可の、難易度の高いステージに挑むことができる。
『トルネコの大冒険』は原作の『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』をもとにした洋風のデザインだったが、本作は和風に変更された。また『ドラゴンクエストシリーズ』との関連性も薄い。本作はWiiのVCで配信されたり、DSにリメイクされたりして人気を博した。その語もローグライクゲームとしての地位を確立し、『風来のシレンシリーズ』としてシリーズ化された。

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wandererのレビュー・評価・感想

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer
7

プレイする度にいろんな事に気づく長く遊べるゲーム

ローグライクRPGと呼ばれるタイプのゲームで、スーパーファミコンやゲームボーイ等様々なゲームのハードで出ているゲームシリーズのニンテンドーDSのソフトです。
不思議なダンジョンと呼ばれる建物に主人公を行かせて、決められた階層まで行ってボスを倒していくのが基本ストーリーになりますが、覚えることが多いので少しずつ覚えていくことに楽しいと感じるか、面倒くさいと感じるかがこのゲームを楽しめることができる別れ道です。
例えば、武器を装備すると攻撃力が上がって敵を倒しやすくなる、というのが基本なら応用としては棍棒と木の盾を装備すれば同じ材質なので装備品の性能がアップする。特定の武器を装備すれば特定の敵のみダメージが上がる、呪いのついた武器は普通に装備を外すことができない等、基本を覚えて応用が広がり覚えることが増えていきます。装備品の性能を知り、死なないように回復アイテムを確保する、お腹が減り過ぎたら餓死してしまうのでおにぎりを食べる等知識、経験、そして運が絡んでいて一筋縄でいかないゲームになっています。
装備品はいいのを取ってあるけど薬草がないから回復ができない、その逆もあるのです。
そして、死んだら今まで育てたレベルも武器もアイテムもお金もなくなる優しくない仕様なのですが、確実に残るのはプレイヤーの経験で、身に付いたものや気づいたことや疑問点です。それを克服していって自分も上手くなってきたという経験を感じられて初めて楽しいと思えるので忍耐も必要だったりしますがハマると長く遊べるゲームです。

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer
8

シビアなダンジョン系ゲーム

難しくてやりがいのあるゲームはこの世にたくさん存在しますが、その中でも一際難易度とシビアさで長年愛されてきたゲームがあります。それがこの「風来のシレン」です。このゲームの基本構成はマップに出てくるモンスターを倒したり上手く逃げたりしてどんどん進んでいくダンジョン系のゲームです。簡単に言うとポケモン不思議のダンジョンとほぼ同じ構成です。
ではこの風来のシレンの何がそんなにシビアなのかというと、一度HPが0になりゲームオーバーになるとアイテム、レベルがリセットされさらに最初の町からやり直しになるのです。
しかもダンジョンのマップも入るたびに違うので毎回迷うことになります。序盤はいいのですが進めていくうちに迷っていると、どうしても倒せないから逃げないといけない敵に遭遇したり、強力なモンスターに囲まれたりするリスクがかなり高くなってしまいます。(これが実際表ストーリーのラスボスより強いんじゃないかと思えるようなモンスターも道中に普通にいる)
この難しさと頭をかなり使うゲーム性が長年何シリーズも出してきた風来のシレンの魅力で、クリアしたときに達成感のあるゲームを求めている方にはもってこいの作品だと思っています。

不思議のダンジョン2 風来のシレン / Mystery Dungeon: Shiren the Wanderer
5

ゲームのやり込みが好きでないと微妙

このゲームは世間一般で言えば「ローグライクゲーム」に分類され、大まかなところとしては時代劇調の世界観となっています。
個人的にはオフラインで延々とやり込むだけのゲームというのは基本的には面白くないと思っています。私は『ポケットモンスター』シリーズのように自分で用意したデータをオンライン通信によってやり取りするゲームこそが最高に面白いと思っており、このゲームは私の性には合いません。
ただ、子供の頃からやっているゲームであり、思い出はあります。また子供の頃に難しくて出来なかったことも、研究され、科学された結果できるようになったため、発売当時とはまた違った趣があります。
シレンはゲームの主人公として定番の無口な人物であり、コロコロコミックの漫画版で下品なギャグキャラクターを演じていた姿を知っている私としては若干拍子抜けです。もっとも、正統派の主人公というものは現代の感覚ではそれはそれで貴重だと思いますが。
このゲームの本当に面白いところはゲームクリアを競うタイムアタックです。私は面倒なので自分ではやりませんが、タイムアタック走者の活躍を動画サイトで見届けるというのは独特の面白さがあるように感じられます。