スタジオぬえ
スタジオぬえは1974年に設立された、主にSF作品を中心とする企画制作スタジオ。1970年に発足されたSFイラストなどを中心とする同人会「SFセントラルアート」が原点。同好会メンバーの松崎健一や高千穂遙、宮武一貴、加藤直之がプロの活動を目指し、1972年に有限会社「クリスタルアートスタジオ」を設立する。初期は『ひらけ!ポンキッキ』の美術・イラスト制作を主に担当していた。そして1974年にクリスタルアートスタジオを発展解消する形でスタジオぬえが設立された。
スタジオぬえとなってからはSFマガジンをはじめとして、SF小説表紙・挿画やSF作品のビジュアル解説などを担当しSFアート分野で頭角を現していく。特に小説『宇宙の戦士』の挿絵用にデザインされたパワードスーツは、『機動戦士ガンダム』のモビルスーツに大きな影響を与えたほどだった。
アニメの分野では『ゼロテスター』で、日本アニメとしては初めて外注のメカニックデザインを担当し、好評を得た。そして『宇宙戦艦ヤマト』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』、スーパーロボット系作品でサブメカデザインや文芸設定などを担当することになり、SFブーム到来とともにファンからも認知されるようになった。1980年代には企画業にも進出。スタジオぬえが原作を担当した『超時空要塞マクロス』は好評を博した。
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