ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ / Joker: Folie à Deux

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ / Joker: Folie à Deux

『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』(原題:Joker: Folie à Deux)とは、2024年公開のアメリカ合衆国のスリラー映画。2019年の映画『ジョーカー』の続編である。前作に続き、トッド・フィリップスが監督。また、ホアキン・フェニックスがジョーカーを演じるほか、ハーレイ・クイン役でレディー・ガガが出演している。オープニングでは短編のアニメーション『俺と俺の影』が描かれる。
2年前の事件の後、アーサー・フレックはアーカム州立病院に収容された。アーサーの弁護士は解離性同一性障害が原因だと裁判で主張するつもりでいる。アーサーは音楽療法の集まりでハーレイ・“リー”・クインゼルと出会い、2人は惹かれあう。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ / Joker: Folie à Deuxのレビュー・評価・感想

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ / Joker: Folie à Deux
9

【アーサー】と【ジョーカー】

IMAXで鑑賞。前作のジョーカーを期待していると人によっては、ちょっと退屈に感じてしまうかもしれない。ホワキン・フェニックスが演じるジョーカーの世界感は前作同様に残されているが、狂気的なジョーカーというよりはアーサー自身にフォーカスした作品になっている。映像はオシャレだしミュージカル仕立てになっていて私的にはとても好きな作品だった。作品名が「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」より、「アーサー」と題するとフィット感があるのかもしれない。今作はミュージカル的な要素はあるけどララランドほどでなく感じたし、やはりレディーガガの生歌が素晴らしかった。突然唄いだすこともそれほど無かった印象だったので置いてきぼりになっているような違和感はなかった。ホアキンの歌唱も個性的でセクシーだった。ホアキンの演技はもちろん最高だったし、そしてなによりレディーガガ演じるハーレイ・クインが覚醒するシーンが一番印象的だった。ネタバレになるかもしれないが、作品のラストはダンザーインザダークに通じるところがあり衝撃を受けた。今作が続編にして完結編と言われているが、個人的にはジョーカーの更なる続編は無くて良いと思う。IMAXでの鑑賞を是非オススメしたい。