メロコア界の大御所バンド。40年以上の歴史に幕を下ろす。
日本においてはハイスタンダードや10-FEETといったバンドで人気のジャンルである「メロディック・ハードコア」
スピーディーで激しいハードコアパンクに、エモーショナルなメロディーとコーラスが融合した音楽ジャンルで、パイオニア的存在であるバッド・レリジョンを中心に、海外でも人気が高いジャンルとなっています。
そんなメロコアの音楽性に多大な影響を与えたバンドとして、海外問わず日本でも多くのフォロワーが存在するバンドが「NOFX」です。
NOFXの特徴として、ハードコアパンクの色が強いバッド・レリジョンと比較すると、よりポップでキャッチーな印象の曲が多いです。
また、BobやFranco Un-Americanといった曲のように、現在では多くのメロコアバンドが取り入れているトランペットやキーボードなどの楽器も使用した曲を先進的に取り入れていたりと、さまざまな面で界隈に影響を与えています。
そんなNOFXですが、2022年辺りから「解散の可能性がある」と報じられることが多くあり、2023年にはついにラストライブも行うツアーを開催することを公表していました。
そして2024年10月6日、ついにNOFXのラストライブが開催されました。
ライブにはNOFX以外にも多くのバンドが参加し、ペニーワイズやラグワゴンといった同じくメロコア界の重鎮的存在といえるバンドのメンバーや、日本の伝説的メロコアバンドであるハイスタンダードの難波章浩さんもライブで姿を見せていました。
ライブの最後にはNOFXを慕うほかのバンドが一同に集まり、18分に及ぶ曲であるthe declineを演奏すると、長年使っていた機材を破壊しながらライブは終演となりました。
日本にも多大な影響を与えた偉大なバンドの最後は、まさに有終の美といえるものでした。
バンドは残念ながら解散しまいますが、今後も彼らが残した音楽という魂は、これから誕生するメロコアバンドに大きな影響を与え続けるでしょう。