うたごえはミルフィーユ

うたごえはミルフィーユ

『うたごえはミルフィーユ』とは、2022年4月に始動した女性声優による音楽プロジェクトである。略称は「うたミル」。原作はポニーキャニオンと山中拓也、キャラクターデザインを務めたのはチェリ子。
「ア・カペラ」「女子高生」「コンプレックス」をテーマに、6人の女子高生達が自身のコンプレックスと向き合い、克服して成長していく物語を描いている。プロジェクトはオーディオドラマとミュージック・ビデオで構成されており、2023年6月にはアニメ化が発表された。
高校一年生の小牧嬉歌(こまき うた)は極度の人見知りで、軽音部に入部しようとするものの、尻込みして入部届を出せずにいた。そんな中、2年生の部長・古城愛莉(こじょう あいり)から、個性豊かな仲間達が集うアカペラ部への誘いを受けるのだった。

うたごえはミルフィーユのレビュー・評価・感想

うたごえはミルフィーユ
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重なるうたごえー女性声優5人組アカペラユニットー

肉声だけで構成される音楽「アカペラ」で楽曲を表現する女性5人組のユニット「うたごえはミルフィーユ」。
彼女たちの本業は「声優」だ。声の表現を生業にする彼女たちの演奏は非常にユーモアに富んでいる。楽曲の中でセリフがあったり、楽曲によって声質を変えたりするのだ。何より恐ろしいのは、彼女たちはこのコンテンツに参加することが決まってからアカペラについて勉強を始めた初心者であり、彼女たちが楽曲に挑戦する様子は公式YouTubeにて発信されるドキュメンタリーで見ることが出来る。
楽曲のクオリティは高いが、これからもさらに成長していくことを考えると、彼女たちが活動を続ける限り、視聴者に刺激を与えるだろう。

そしてこのグループの最大の魅力は、「ドラマ」だ。「アカペラ×女子高生×コンプレックス」をテーマに掲げており(公式HPより引用)、楽曲でもこの世界観を感じることができるが、YouTubeで公開されているボイスドラマでは色濃く表現されている。なぜなら、彼女たちが歌う理由や楽曲に対する想いをセリフとストーリーで体験することができるからだ。さらに、2025年にはテレビアニメ化が決定しており、音声だけでなく視覚で感じることができるだろう。

まだまだ広がりを見せていくうたごえはミルフィーユを、ぜひ楽しんでいただきたい。