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摩訶不思議で唯一無二の世界観。そして、ZIONの圧倒的な低声ボイス。
Z-liquidは、アーティストや昆虫飼育などで幅広く活動する、ZIONが主宰を務める「メンバーを固定しない音楽ユニット」である。
メンバーを固定しないとあるが、基本的にはZION一人で活動しているらしい。
まだまだ駆け出しのミュージシャンでファンも少なく、細々とライブを行うなどしている。
しかし、その音楽性は他のミュージシャンとは一線を画している。自身がYMOなどから影響を受けたというテクノサウンドやどこか民族的な雰囲気を感じる曲調が特徴。
その個性的な世界観は、ZION自身の個性を重んじる性格と若干偏った嗜好、そして天国や楽園を目指すというこれまた奇抜な目標によって形成されているらしい。
Z-liquidの不思議な特徴は、もちろん曲の世界観だけではない。
ライブ上にZIONの横に置かれたパソコンで音源を流し、キーボードやシンセサイザーを1〜2台とマイクを1本前に置き、歌を歌っては間奏中に鍵盤を弾きならす（正直ピアノは下手くそだ。）というやはり独特な演奏スタイルもまた大きな特徴だ。さらにZIONの圧倒的な低音ボイスとやや癖のある歌い方が、妙な迫力を醸し出す。
歌声もさることながら曲の合間にいう「Thank you...」「ありがとう...」とボソッという感謝の声や、お世辞にも上手いとは言えないMCは、地の底から響くような低声で観客を圧倒させる。彼の曲やライブの様子はサブスクやSNS、YouTubeでも確認できる。もし興味があったら見てみることをおすすめする。
この文章を読んだあなたは、まだ日の光を浴びられていない彼の魅力に魅入られるかもしれない。