Cult of the Lamb

Cult of the Lamb

『Cult of the Lamb』とは、インディーゲームの開発会社「Massive Monster」が開発し、Devolver Digitalが販売しているアクションアドベンチャーゲーム。憑依された子羊が「待ち受けし者」という神のような見知らぬ人物に命を救われ、その下で忠実な信者を作って恩返しをするというもの。ゲームは大きく分けて二部構成になっており、「司教たちを倒すためにダンジョンに潜っていくアクションパート」と「教団をより強固なものにしていく集落運営シムパート」がある。かわいいキャラクターデザインとは裏腹にダークなテーマが特徴で、生贄やカニバリズムなども選択肢に登場する。

Cult of the Lambのレビュー・評価・感想

Cult of the Lamb
9

可愛くもダークなカルト教団シミュレーションゲーム「Cult of the Lamb」。教団を地獄にするか天国にするか、すべてはあなた次第だ

可愛らしいグラフィックとは裏腹なダークな展開がクセになるカルト教団運営シミュレーションゲーム「Cult of the Lamb(カルトオブザラム)」。PlayStation、Switch、Steam等多くのストアで好評配信中のインディーズゲームだ。
プレイヤーは可愛い子羊の姿になってカルト教団の運営にいそしむ。
「カルト教団運営なんてハードルが高そう…」と思うかもしれないが、「Cult of the Lamb」では難しい理屈はいらない。きまぐれに好きな教条を出し、信者たちを生かすも殺すもプレイヤーの気分ひとつでオーケーだ。
教団を大きくするシミュレーションパート、異教徒達に制裁を加えるダンジョンパートをそれぞれ攻略していくのがこのゲームのおおまかな目的になる。
教祖としてやることは多いが、モコモコの羊の教祖様は意外と素早くひとつひとつの動作がスピーディーでプレイしていて気持ちが良い。ほとんどの操作がボタンひとつで行えるユーザビリティ抜群の操作感も快適なプレイに一役買っているだろう。
ここで筆者のプレイ体験についてだが、筆者ははじめどんどん生贄にする血も涙もない教祖様になる予定だった。しかし実際にプレイしてみると、動物の信者達がみんなけなげで可愛すぎる。中には教団に来る前に異教徒に殺されそうになっていた信者もいて可哀想で思わず優しくしてしまう。結果、筆者の教団はお年寄りまで草食で長生きし、たまにみんなで葉っぱ1枚で踊り回るフリーダムで清貧な教団になった!たまに働かなくても良い日もある。いつのまにか「こんな教団なら属したいな」と思いながらプレイしていた。
どんな教団にするかは自分次第ということだ。
あなたもぜひ1度、教祖様として崇められてみるのはいかがだろうか?