異世界ひろゆき

異世界ひろゆき

『異世界ひろゆき』とは原作・戸塚たくす、作画・西出ケンゴロー、監修・ひろゆきによる日本のウェブコミック作品。『となりのヤングジャンプ』にて2022年7月8日より連載している。100年に1度、人類は異世界から「勇者」を召喚し、魔王軍を退けていた。しかしある時、魔王軍は召喚直後、無防備状態の勇者を「ハメ殺す」という策を思いつき、次々と勇者たちを召喚しては葬り去ってきた。そんな中召喚された勇者は、2ちゃんねる創設者にして論破の達人、ひろゆきだった。「論破した時の精神的ダメージを肉体ダメージに変換する」というスキルを持って異世界転移したひろゆきが主人公で、読者からは「ひろゆきそのもの!」「こんなにいじって大丈夫?」といった反応が見られた。他の転生ものとは違った魅力を持つ作品。可愛らしい女性キャラクターも多数登場する。

異世界ひろゆきのレビュー・評価・感想

異世界ひろゆき
9

どうせよくある異世界ものでしょ「それってあなたの感想ですよね?」

100年に1度、人間は異世界から勇者を召喚して魔王軍と戦っていた。
しかし大魔王ベゲーグが召喚直後の勇者をハメ殺すという技を編み出す。それ以降どんなチートスキルを持つ勇者を召喚してもすぐにハメ殺されてしまい、勇者不在のまま人間は魔族の支配に怯えて暮らすしかなくなってしまった。
時は流れて千年目の召喚士に選ばれたメソール。可愛いです。儀式を行い召喚したはずの勇者は現れず、死を覚悟したものの、実は召喚は成功していました。なんと勇者ひろゆき(2ちゃんねる創始者)は遅刻してきたのです。
「遅刻してくる勇者とかいきなり意味分からないんですが、ひろゆきだもんな〜」と妙に納得してしまいました。
ベゲーグは強大な力と恐怖だけで周りを支配してきた脳筋タイプ。その相手に「技名超ダサいっすよね」「バカっておもしれぇ〜」と煽ったりと1話目からひろゆき節が炸裂しており、絶妙にひろゆきらしい表情が描かれている絵と相まってかなり笑えます。
しかしひろゆきという濃いキャラに頼っている分、正直出オチで終わる漫画かなと思っていました。
ストーリーが進むにつれて様々な敵と戦うことになるのですが、強敵のように見えたキャラ達も「論破王」のチートを持つひろゆきに敗れていきます。ひろゆきは独自の理論で敵とディベートをしていくのですが、その過程で敵達は自分の弱点と向き合い、生き方を考えていくことになります。悩んだり怒ったり恐怖を感じたりする…そこが魔族ながらもなんとも人間らしく見えてユーモラスで面白い。
異世界を舞台にただひろゆき語録を並べてるだけではない、キャラもストーリーも魅力的な漫画。続きが楽しみです!