ジャックポット! / Jackpot!

ジャックポット! / Jackpot!

『ジャックポット!』(原題:Jackpot!)とは、2024年のアメリカの映画。監督はポール・フェイグ。出演はオークワフィナ、ジェン・シナなど。近未来を舞台に、宝くじを巡る殺し合いをコメディアクションタッチで描いたアメリカンジョーク満載の作品である。

ジャックポット! / Jackpot!のレビュー・評価・感想

ジャックポット! / Jackpot!
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宝くじ当選!?日没までサバイバルのアクションコメディ

2024年8月15日(木)より、Amazon Originalから独占配信が開始された『ジャックポット!』
ジャンルはアクション・コメディです。

オークワフィナとジョン・シナがW主演を務めます。確かにこの2人がいるとなるとアクション・コメディのにおいがプンプンしますね。

オークワフィナは、中国・韓国系アメリカ人の女優・アーティストです。代表作はなんといっても『クレイジー・リッチ!』でしょう。その他にも『オーシャンズ8』、『ジュマンジ/ネクストレベル』などにも出演しています。また、声優としてもディズニーやユニバーサルピクチャーズ作品に起用されており、アメリカを代表するハリウッド女優の1人です!

ジョン・シナはアメリカ出身のプロレスラーです。今作品出演時47歳、2024年の夏に「2025年内での現役引退を発表」したばかりです。まだ現役だったことにびっくり。というのももちろん、ご存じのとおりジョン・シナは2006年の俳優デビュー以来、俳優として着実に成功をおさめています。日本では『ワイルド・スピード/ジェットブレイク、『ザ・スーサイド・スクワット”極”悪党、集結』などが有名ですね。マッチョイケメン揃いのハリウッドの世界でも群を抜くマッチョさで(なんせプロレスラーなので)、主にアクション映画で活躍しています。肝心の演技に関しても、才能を開花させていっていると言えるでしょう。

では本題の映画内容のレビューに入ります。まず、タイトルのジャックポットとは、主にカジノなどで大当たりすることを意味します。今回は宝くじがテーマです。アメリカでも宝くじは人気で(日本より人気かも?)、しかも当選額も日本より2桁3桁大きいです。さすがアメリカ。そして今回、オークワフィナ演じるケイティは、キャリーオーバーで当選額がとんでもないことになった宝くじに当たってしまいます!

しかし、ここに問題が。舞台は2023年カリフォルニア/ロサンゼルス。悲しいことにかなり不況です。そしてなにより重要な宝くじのルール!「日没までに当選者を殺せば賞金は自分のものになる」というクレイジールールがあります。この当選者殺し、合法です(笑)。まあ、かなりぶっ飛んでいる設定ですが、コメディ映画なので良しとしましょう。

面白いことに、当選者を守るビジネスが存在しています。ボディーガードをし、当選額の何割かをもらうというビジネスです。ジョン・シナ演じるノエルは、いわゆる個人経営でこのビジネスをしている元傭兵です。マーベル作品のシャン・チーで一躍有名になったシム・リウ(この映画の役名はルイス)は大手ボディーガード会社のトップです。実はこの2人、傭兵として海外でともに戦闘活動していた過去があります。この過去が後半のストーリー展開に効いてきます。元アメリカ兵ではなく、民間の傭兵だったことがポイントですね。

とにかくケイティは逃げます。戦います。ノエルはケイティを守ります。しかし、LA中がケイティを狙います。絶体絶命のピンチの際、ノエルはルイスに連絡し助けを求めます。2人には傭兵時代の暗い過去があり、アメリカへ帰国後は一切コンタクトを取っていませんでした。ピンチを救ってくれたルイスに心を開くノエル、過去は水に流そうと言うルイス…。この2人のやり取りをあまり信じることのできないケイティ…。そもそも誰を信じることができるのか?ずっとそばで守ってくれるノエルに心を開きつつあるケイティですが、忘れてはいけないのはこの宝くじのクレイジールール!「日没までに当選者を殺せば賞金は自分のものになる」です。ノエルもケイティを殺すことができるでしょう。殺してしまえば、ボディーガードビジネスでもらえるはずの当選額の数割どころか、全額もらえます。お金は人を変えてしまいます。ケイティは無事日没を迎えることができるのでしょうか?

ストーリー的にはかなりシンプルです。誰にいつ裏切られるか分からないというドキドキ感はありますが、話の流れ的にはとても分かりやすい内容になっています。凝ったストーリーではないですが、軽めの伏線回収はしてくれるので楽しめます。アクションはほどほどです。ジョン・シナにしては控えめのアクションとなっています。しかし、コメディさは全開です。基本的に1分に1回は笑えるシーンがあるので、飽きません。頭を空っぽにして笑いたいときにピッタリな映画になっています!最後はハラハラドキドキの日没までのカウントダウンがありますし、エンドロールにおもしろいNG集があるので、最後まで目が離せません。お金は人を変えるという恐ろしさと、でもまだ人間捨てたもんじゃないというハートウォーミングな展開も見所です。

頭を空っぽにして笑いたいとき、最後にちょっとほっこりしたいときにピッタリな映画です!