ロボアニメ好きに見て欲しい
「バディ・コンプレックス」、通称バディコン。ロボアニメであるが、結局鳴かず飛ばずで終わってしまった感がある。現に、当初は2クールの予定だったものが、不人気ゆえか、2クール目は特別編という形で1本だけ制作されて終了してしまった。
楽しみにしていた視聴者は、私の他にもいたであろうに。しかしながら、特別編でちゃんと完結に持って行ってくれたことは僥倖であった。
できるだけネタバレを避けつつ紹介したいが、あの良さをお伝えするには、ちょっと自信がない。
ストーリーは、主人公である渡瀬青葉が、突然謎の巨大ロボットに襲われるところから始まる。逃げる青葉。そこへ現れる謎の少女に救われる。彼女もまた巨大ロボットを有し、交戦。やがて敵ロボットが自爆、青葉はその光に包まれ、気づくと彼もまたロボットのコクピットに。
と、ここまでが導入である。
バディコン世界における巨大ロボットはヴァリアンサーと呼ばれる。そして青葉が気づいた時に乗っていた機体が、ルクシオンである。ここから青葉の戦いが始まるわけだが、人が良く真っ直ぐな感じの青葉の性格に好感を抱くこと請け合いである。
他の登場人物も魅力的で、相棒にしてライバルのディオ。冒頭で青葉を助けたが、なぜか敵軍にいるヒナ。他にも語りたいところではあるが、核となるのはこの3人。特に青葉とヒナの関係は切なくも爽やかである。
そして、肝心のロボット要素。
青葉のルクシオン、ディオのブラディオンにはカップリングシステムというものが搭載され、これが起動した時、2機のヴァリアンサーは真価を発揮する。
「コネクティブディオ!」
「アクセプト」
これが熱い!
是非本編を視聴し、鳥肌をたてていただきたい。ちなみに、視聴の際は特別編も併せてお願いしたい。
すべての謎が解けると同時に、さらに熱い戦闘が展開されるからだ。
最後になるが、バディコンがイマイチ人気が出なかった要因のひとつが、ヴァリアンサーのデザインが平凡過ぎて、記憶に残らなかったせいではないかと推察される。プラモデル等のホビー展開がされたという話もない。
何より、ここまで語った私の記憶にすら残っていないのだ。誠に恥ずかしい限りであるだが、作品は熱い。
ロボアニメ好きにオススメしたいところである。