スオミの話をしよう

スオミの話をしよう

『スオミの話をしよう』とは、2024年の日本の映画。監督・脚本は三谷幸喜。出演は長澤まさみ、西島秀俊、坂東彌十郎、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆など。突然失踪した女性と、彼女について語り出す5人の男たちを描いたミステリーコメディである。長澤まさみが演じるミステリアスな女性・スオミというキャラクター、豪華なセット、作中の随所で炸裂する三谷節に注目。

スオミの話をしようのレビュー・評価・感想

スオミの話をしよう
8

長澤まさみの魅力全開

三谷幸喜ワールドが満載のコメディ&ミステリーで面白かった。ミステリーという点では、ある程度真相が想像ついてしまうところはあったが、それを踏まえてもコメディ要素が豊富で、キャストの軽快な演技も良く、とても楽しむことができた。想像以上にふざけたシーン、あり得ない設定があり、さすがは三谷幸喜監督の作品である。
スオミ役の長澤まさみが様々な個性を持つ女性に扮しており、彼女の演技力・女性としての魅力が発揮されている。長澤まさみだからこそ、たくさんの顔を持つスオミを見事に演じている。
また、スオミの旦那が複数人出てくるのだが、こちらもかなり個性的で面白い。見ている人にとって1人は笑いのツボにハマる旦那が登場することだろう。特に遠藤憲一と長澤まさみのやりとりがテンポよく気持ちがいい。旦那役ではないが、瀬戸康史演じる刑事もいい味を出していて笑わせてくれる。
ただ、やはりミステリーとしては展開が読めてしまい、結末も大体予想通りなので、ミステリー感を期待している人には向かない作品である。あくまでもコメディ感を重視して見ることが、この映画を楽しむポイントである。
なので、映画を見て思い切り笑いたい人にはぜひおすすめしたい。