復活した『ガンダムブレイカー』
神ゲーと評された『ガンダムブレイカー3』。大幅にシステムが変更されたその続編、『Newガンダムブレイカー』は多くのファンを落胆させる結果となった。『ガンダムブレイカー4』は、そこから数年。正式なナンバリングタイトルとして復活したものだ。
まさに復活の言葉にふさわしい、3を引き継いだシステム。自由に俺のガンダムを作り、それを戦わせるファン待望の作品になっていると思う。
3の時の問題点であった、敵の頑丈さ、パーツの集めづらさは大幅に改善。『彗星の魔女』や『劇場版ガンダムSEED』といったタイトルの機体も追加されている。
ただし、システム、操作面に関する改善は感じられず、追加された要素なども殆どない。
パーツの整理がしづらく、ため込んでしまうと、それだけで1時間以上かかることがある。戦闘は相変わらず単調で、カメラの操作が困難。特に、大型の機体との戦闘では大きなストレスなる。機体の性能が操作性に関与してくるゲームなので、このあたりの調整は難しいのかもしれない。
ストーリーのシナリオやキャラクターについては、あまり重きを置いていないユーザーは多いかもしれないが、粗が多かった。原作の台詞を連呼するキャラクター達。お約束ばかりかつガバガバなシナリオは、制作側のメッセージが多く含まれているように感じられ、感銘を受けるユーザーはいるだろうが、自分たちを擁護しているようで、私は好きになれなかった。
PS5でプレイしたが、グラフィック面の進化は特に感じられない。クリア後にはMG機体が使えるようになるが、サイズ以外の変化はないため、収集する意欲は湧かなかった。
批判の多いレビューになってしまったが、『ガンダムブレイカー3』に新規機体が参戦しているだけで満足、と捉えられるユーザーなら存分に楽しめる作品だろう。