青い山脈(映画)
『青い山脈』とは、石坂洋次郎の小説『青い山脈』を原作として制作された日本映画であり、1949年・1957年・1963年・1975年・1988年の5回にわたり製作されている。
舞台は伝統を重んじるとある女学校。そこに転校してきた寺沢新子(てらざわしんこ)にラブレターが届き、新子は若い教師島崎雪子に相談する。それは新子に反感を持つ生徒が書いた偽物だったが、男女の交際をふしだらな行為と見なす学校側だけではなく、いつしか町全体をも揺るがす大騒動にまで発展してしまう。作中のラブレターに「恋しい恋しい私の恋人」と書かれるべきものが、「変しい変しい私の変人」になっているシーンは特に有名になった。日本映画の恋愛描写に革命をもたらした一作。
終戦後の混乱期に公開された明るく健全な雰囲気の1949年版は、多くの国民に夢と希望を与えて青春映画の金字塔となった。
そして1949年版の服部良一による主題歌は国民的愛唱歌になるほどヒットし、以降のリメイク作品にも使用されている。
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