幸福の黄色いハンカチ

幸福の黄色いハンカチ

『幸福の黄色いハンカチ』とは、山田洋次監督による1977年に公開された日本映画である。原作はピート・ハミルのコラム『Going Home』。主演は高倉健。
舞台は北海道。主人公の元炭鉱夫である島勇作は、偶然出会った失恋中の若者の花田欽也と、東京から一人傷心旅行に来た朱美と共に、妻の光枝の元へ向かうことになる。6年の刑期を終えたばかりである勇作は光枝に「この手紙がつく頃、俺は夕張に行くが、もしも、お前が今でも独りで暮しているなら、庭先の鯉のぼりの竿の先に黄色いハンカチをつけておいてくれ。そのハンカチを見たら俺は家に帰る。でもハンカチがなかったら、俺はそのまま夕張を去っていく」と手紙を出しており、妻が待っているのかどうか、ドキドキしながら家へ向かう様子が描かれる。家へ近づくごとに変化する勇作の心情が見どころのロードムービーである。
第1回日本アカデミー賞、第51回キネマ旬報賞、第32回毎日映画コンクール、第20回ブルーリボン賞や第2回報知映画賞など、国内の同年の映画賞を数多く受賞し、国内外でテレビドラマ化もされている。