首くくりの町 〜篠宮神社シリーズ~

首くくりの町 〜篠宮神社シリーズ~

『首くくりの町 〜篠宮神社シリーズ〜』とは、原作・夜行列車、漫画・武者辰虎によるホラー・ミステリー漫画。新潮社よりコミックスが刊行されている。1970年代、九州某県。 どこにでもあるのどかな田舎町で、災害や事故、異音、首吊りなど突如として不可解な現象が起こる。小学生から高校生に至るまで、「私」が実際に体験した怪異とそこにまつわる悲劇が描かれている。読者からはホラー描写が凄いと評判。

首くくりの町 〜篠宮神社シリーズ~のレビュー・評価・感想

首くくりの町 〜篠宮神社シリーズ~
9

ホラー描写が本当に上手い

本当にこんな町があるのかと錯覚させられてしまうほどのリアリティさがあります。小説が原作で、そちらも読ませていただきましたが、文章でもしっかり背筋を冷やしてくれます。夜中に読むのはオススメしません。昼間でも1人で読んでたら怖かったです。漫画ではさらに残酷描写がリアルでした。私は残酷描写は好きではないので、ここらへんは飛ばし読みをしましたが、そういったシーンが平気、好きなほうという方には特にオススメです。グロホラーです。つい目を背けたくなりますが、絵の迫力もあり、さらにホラー感が増しました。
変に謎を残した終わり方でなく、しっかり謎解きした状態で終わるので、恐怖を味わいながらも最後はすっきりとさせてくれるところが特に好きです。続編の「山に入れなくなった話」では、神様は人間を救うだけでなく、時には恐ろしい存在としてそこにおられるというところが、神道に通じるものを感じました。
幽霊だけの恐怖ではなく、神様からの祟りという、簡単には逃げられそうにない部分を扱っているところも凄いと思います。
どちらかというと、続編の方がオススメかもしれません。台湾でも大人気で、韓国では映像化が進んでいるとのことです、ぜひ日本でも映像化してほしいです。