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70歳を超えてなお健在の“魅せるギター・テク”
高中正義は、夏には欠かせないミュージック・テラーです。1枚看板でも客を呼べるスーパー・テクの持ち主で、この地位を維持するのは難しいのに、70歳を超えても涼しい顔をしてメロディーを奏でるのが凄い!
もともとは、故・加藤和彦に見いだされてサディスティック・ミカバンドに加入していました。ここには、現在ではLAを中心に活躍する小原礼(本人曰く「日本人に歌詞を書くのは、たつろー(山下達郎)くらい」)とうそぶく(笑)、スーパーミュージシャン。
リズムを刻ませたら機械以上に正確な故高橋ユキヒロもいました。そのメンバーの中で、高中は鍛えられて且つ磨かれていったんですねぇ。
そして、「夏の男」の代名詞とまでなった『ブルー・ラグーン』を1979年に発表してからは、時代を引っ張ってきているのです。それも、ズ~ッとです。そこが、また高中の凄い所でもあるんですよね。
最近ではYouTubeで我が国のギタリストの第一人者である今剛や、Jポップのレコーディングには欠かせない存在だった故・松原秀樹とのセッションを観ることができますが、高中はその中にあっても光っていました。
散々、「夏に欠かせない~云々」と書いてきましたが訂正します。夏でも冬でも、朝でも夜でも「年中タカナカ」なのです。