原作とはまた違った良い子の絵本からのドタバタギャグアニメ
矢玉四郎(故)の児童文学を基にしたテレビアニメです。放送は1997年7月3日〜1998年9月29日。
『へっぽこ実験アニメーション エクセル?サーガ』などのアニメ監督・ワタナベシンイチのデビュー作で、まさに「原作が児童文学とは思えないバイオレンスな展開」の数々が描かれている。
則安くんとはれぶたとはじめとする数々の「やりっぱなしなキャラクター」が繰り広げられるギャグアニメ。
さらに、後の『ボボボーボ・ボーボボ』『出ましたっ!パワパフガールズZ』などの脚本家の浦沢義雄も関わっており、その不条理系アニメの作風の相性は抜群。
原作を忠実に残しつつも、アニメにしかないオリジナル要素。当時の社会問題、日常のあるある、唐突の実写、楽屋ネタ、制作スタッフの内輪揉めなど。
これが目と耳が痛いながらも何だかんだで「所詮アニメですから」で解決してしまう、制作会社の遊び心なんだと痛感されたアニメの1つだ。
コンプライアンスに厳しい時代だからこそ、観る側も描く人も楽しめる。
武蔵小金井くんの独特なBGMと共に「スススス…」と言う回転しながら則安たちに絡みつくシーン、和子先生の嘆きのナルシストモード、はれぶたの人の頭を吸う事で思考を実現化してしまう豚パワーで問題を解決してしまうシーンは各話のクライマックスでは見どころである。