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『市子』を観て「調べる」という行動を起こしました
ドラマの共演が話題になり、杉咲花さんと若葉竜也さんが共演している他の作品が気になり、『市子』を
観ました。
内容に関する情報を一切知らずに観始めたら、序盤からけっこうな重苦しさを感じました。
話が進むうちに社会の闇や、人間の生々しさが画面から浮き出してきそうなくらい圧巻で、ずっと見入ってしまいました。
おそらく出演されている俳優さんたちの演技力の高さと、映画特有の沈黙(セリフがない場面)がベストマッチしていたのだと思います。
繊細な方にとってはところどころ、胸が苦しくなるような場面があるかもしれませんが、それを入れても除いても、考えさせられる内容でした。
きっと今もどこかに『市子』と同じような境遇の人がいるのだと思うと、当事者たちだけではなく、社会全体が取り組んでいくべき課題なのだと思いました。
映画を観た後に、気になって調べてみたら「無国籍児は、日本に1万人いる(推定)」とありました。
さらには、日本の法律のほとんどが「戸籍ありきの法」になっているため、さまざまな場面で問題があると知ることができました。
この映画を見ることによって、実際こうして「無国籍児」のことを知ること自体、この先の課題解消への大きな流れにつながっていけばいいなぁと思います。