帰ってきた あぶない刑事

帰ってきた あぶない刑事

『帰ってきた あぶない刑事』とは、2024年公開の日本のアクション映画。『あぶない刑事』劇場版シリーズの第8作で、2016年の『さらば あぶない刑事』の続編である。監督は原廣利、出演は舘ひろし、柴田恭兵など。警察を定年退職したタカこと鷹山敏樹とユージこと大下勇次は探偵業を始める。ある女性の依頼を受けた2人は、やがて巨大な陰謀に巻き込まれていく。

帰ってきた あぶない刑事のレビュー・評価・感想

帰ってきた あぶない刑事
9

懐かしい!かっこいい!渋い!

昔のシリーズから大ファンです。前作を見て、「年齢的にも今後、新作が出ることはないだろうな~」と思っていたので、『帰ってきた あぶない刑事』の公開が発表されたときは大興奮しました。
全体的なストーリーや構成、出演者メンバー、映像、音楽、どれをとっても最高でした。タカのダンディーさ、ユージのセクシーさは相変わらずで、歳を重ねたことにより味が増して更にパワーアップしています。かといって、ユージの「歳には逆らわない」演技が面白かったです。特に、必死で走っているシーン。走った後に疲れ切っているシーンはたまりません。他の出演者も「懐かしい!」の一言でした。どの出演者もキャラがしっかりと引き継がれており、昔を思い出していました。このご時世、警官でない2人が銃を撃ちまくる、という設定に無理があるような気もしましたが、全く関係なし。後半は銃を撃ちまくり昔のタカとユージでした。
公開前インタビューで「次は老人ホームを舞台に…」と話していたのを聞いて大爆笑しましたが、この2人ならやりそう。そしてそれを期待している自分がいる。楽しみです(笑)
昔の音楽が使われていたり、横浜の港からシーンが始まり、始まった瞬間に昔の空気感になりました。最高のエンターティンメントショーでした。

帰ってきた あぶない刑事
8

こうでなくっちゃ!を裏切らない

いわゆる「あぶ刑事世代」ではないものの、父がずっと好きで見ていたこともあり、私も大ファンに。帰ってきたら見るっきゃない!ということで、行ってきました。
冒頭からかっこよく、懐かしいBGMにテンション上がりまくります。軽快なトーク、アクション、銃撃戦にレパード、ハーレーまで、あぶ刑事のお約束はすべて網羅!ユージのあんなセリフやこんなセリフまでしっかり入れ込んでくださって、長年のファンとしてはいうことありません。
見た目は確かに老けているのですが、渋さが増してそれもよき。薫はぶっ壊しにきただけという感じですが、トオルは良い仕事してくれます。いろんな映画やドラマで総理大臣やら社長やら偉い人の役をしているのに、タカとユージの前ではすっかり後輩感あふれちゃう仲村トオル、さすがだ。
悪役の海堂を演じた早乙女太一は、もうこれ以上ないというぐらいのハマリ役。土屋太鳳演じる娘の彩夏を前にしたときの、これまでとは違うタカとユージのとろけた表情も見どころです。
ストーリーに多少雑さは感じられますが、それでもあぶ刑事ファンが見たいものをすべて詰め込んでくれた!というところに感謝でいっぱいです。すでに2回映画館で観て、まだあと3回ぐらいは観たい。それぐらい大満足の作品でした。