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好き嫌いが分かれるかも?
私はプリンスのファンです。2016年4月に突然この世を去ったことが今でも信じられない気持ちでいました。
また輝かしいプリンスの姿を見たいと期待して、映画館に向かいました。
プリンスというアーティストは、よくも悪くも好き嫌いが分かれる傾向があると思います。
この映画もそんな印象を持ちました。
この映画はいわゆるインタビュー中心のドキュメンタリー映画です。
プリンスの生い立ちから成功するまでを、関係者が話しているのですが、正直言ってこの手の映画にいい印象はありません。
まず最初に「この映画に関してプリンス財団は全く関知していない」とアナウンスがあり、権利関係で映像や音源がかなり制限されています。
ライブの映像や数々のヒット曲をフルで聴くことはできません。ミュージシャンや関係者、スタッフなどが思い出を語っているのですが、正直言って長すぎます。
私以上に音楽好きでプリンスのファンである夫も、途中眠くなってしまったと言っていました。
私たちはプリンスの生前の姿を求めていたのですが、関係者の話はある種の自慢話にしか聞こえません。
それでも唯一評価できる点があるとすれば、チャカ・カーンのコメントを聴くことができたことです。
権利関係でライブやオリジナル音源が使えなかったことが、本当に残念でなりません。もっとプリンスの音楽業界で起こした「レボリューション」にスポットを当てて欲しかったと思います。