ひきこまり吸血姫の悶々

ひきこまり吸血姫の悶々

『ひきこまり吸血姫の悶々』は、小林湖底による日本のライトノベルである。第11回GA文庫大賞優秀賞を受賞した。2020年1月からGA文庫より刊行されており、2024年3月には第13巻のドラマCD付き特装版が発売されている。原作イラストを担当するりいちゅによる漫画が『月刊ビッグガンガン』にて2022年から連載しており、2023年にはテレビアニメが放送された。
本作は、帝国の将軍になってしまった引きこもりの主人公を中心に描かれるコミカルファンタジーである。主人公は引きこもりでありながら、帝国の将軍という重要な役割を担うことになり、彼を取り巻くキャラクターとのギャップや温度差が作品のユーモアと魅力を生み出している。作者の小林湖底は、「ゆるふわ+殺伐な空気感」になるよう心がけているとのこと。物語の進行は、序盤戦、中盤戦、銀盤戦といった大きな区分に分かれており、各巻ごとに異なるエピソードやテーマが展開される。
また、テレビアニメの監督からは異世界なろう系の作品が多い中で、古き良きライトノベルの王道ストーリーを展開している点が評価された。