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2人の凸凹おやじが交わるハードコアアクションムービー
一人娘のホリー・マーチを持つアル中の探偵ホランド・マーチと、何事も荒く解決しようとする示談屋のジャクソン・ヒーリーがひょんなことからタッグを組み、行方不明となった娘を探すことになる。ところがそこから、とある連続殺人事件に関連する出来事に2人は巻き込まれていく。
ここまで聞くとシリアスな映画と思われるでしょうが、2人の主人公の思考回路がどこかずれているのでクスリと笑えるシーンが多いです。また迫り来る敵との対決にハードコアな音楽に合わせて盛り上げるのですが、間抜けさとブラックコメディ要素が入っているせいか、ある意味緊迫感がなくなってしまうのもこの映画の見所でもあります。
しかしいざという時にスパッと決めるのでその格好良さのギャップに惹かれるところもあります。そして共に事件を追う娘のホリーはだらしないホランドとは違い、しっかり者で13歳ながら車を器用に運転するというハイスペックな持ち主で、観客を魅了します。
主役を演じるのはラッセル・クロウとライアン・ゴズリング。特にライアン・ゴズリングは同年にアカデミー賞を獲得した『ラ・ラ・ランド』で夢見るジャズピアニストを演じていることもあるので、本作のダサい姿に終始驚いたのは言うまでもありません。そんなギャップを含めて楽しめる本作は如何でしょうか?