妖怪と人間により世の中の問題に立ち向かうコミカルな映画
テレビドラマシリーズの映画化。ナイトドラマにも関わらず、2シリーズ放映の話題作でした。
物語の主人公は、気弱で運にも味方されない人間の女性「目黒澪」。彼女はひょんな出来事から妖怪「お岩さん」に介抱され、妖怪たちのシェアハウスに住むことになります。恋愛や仕事など澪のトラブルを妖怪たちが手助けしながら解決するのですが、映画版では「AI恋愛アプリ」に関する問題が勃発し、妖怪映画なのにここ数年で進化を遂げているAIに焦点を当てているところが非常に面白かったです。
物語はコミカルで、ぬらりひょん役の大倉孝二さんの演技が「もしかするとこれアドリブ?」と思わせるほど自然な流れで笑わせてくれます。大笑いするというよりも、じわじわと笑える映画でした。
また、ドラマとは違い、妖怪と人間の世界両方が脅かされるほどの大きな問題が起こるので、ドキドキ感も楽しめます。主人公の澪の成長も感じられますが、日常はあまり変わらないとことに落ち着くので、またドラマシリーズが放映されるのかと思いました。
主人公の目黒澪を演じるのは、小芝風花。小柄で色白、高い声の彼女は、この役柄にぴったりです。他にも松本まりかや長井短など話題の女優さんが妖怪を演じているので、とても貴重な作品だと感じました。内容もわかりやすく小学生くらいが見ても楽しめる映画だと思います。