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カイジのダメっぷりを愛している古参ファンに狙いを定めたのかな?
Xにて無料公開されていた特別読みきりです。
パチンコ店で2万5千円も負けてしまったカイジは、飲み屋街でぼったくりバーのお姉さんたちのキャッチに捕まっているアフリカケニアからの留学生のボンゴを助けて、その後入った居酒屋でとても仲良くなります。ここまでは普通にいい話なのですが、退店後に、タクシー乗り場へ着くとカイジはタクシーのナンバープレートの合計点数を素早く数えた方が勝ちというギャンブルを提案。自分から提案しといて、ボンゴの視力が良すぎる事にケチをつけてルールを変更したり、結局負けてタクシー代6千円を払えないときっぱり言っちゃううえに、運転手にさえも支払いを賭けてギャンブルを持ち掛けます。そして、警察行こうかと呆れ顔の運転手に言われ、コンビニのATMにダッシュして慌てて支払いました。
書き手は、カイジのちゃっちさは知ってはいました。シリーズの全ての始まりである第1話で、友達とのトランプギャンブルに負けた腹いせでベンツを傷つけてシンボルを盗み取って飾る、そういう彼の小さい人間性を知ってはいました。この特別読みきりは、「それでも私は長くカイジを愛し、漫画を読み続けてきました!」と胸を張って叫ぶ古参ファン向けの内容と思われます。