カリスマ~カリスマな彼らはカリスマハウスで仮住まい中~

カリスマ~カリスマな彼らはカリスマハウスで仮住まい中~のレビュー・評価・感想

カリスマ~カリスマな彼らはカリスマハウスで仮住まい中~
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カリスマを愛する凡人にとって有難いコミカライズです

この漫画はYouTubeで発信されているボイスドラマの『超人的シェアハウスストーリーカリスマ』がコミカライズになったものです。凡人たちに理解されないある特殊な分野のカリスマたちが、己のカリスマ性を高めあうべく、シェアハウスで仮住まいの生活をしているコメディもの。
単行本には、ボイスドラマシリーズ初期のストーリーを一部改変している話が収録されています。書き手にとってこの漫画は、7人のカリスマの妄想をしたり、二次創作を執筆する凡人(カリスマ界隈ではファンのことを凡人と呼びます)にとって有難い1冊です。
まず、各メインキャラ、カリスマたちのプロフィールが話の合間に掲載されています。身長、体重、誕生日、血液型、部屋番号といった、基本情報が載っているのは助かります。創作の際に、カリスマたちの情報を間違える痛恨のミスを犯すリスクを減らせるからです。

その他の具体的に描いていただいて有難かったことになります。
・服従のカリスマ伊央利(差別や洗脳されているわけではなく、自らそう名乗っている)が食事を用意するキッチンのタイプ
・カリスマたちが食事をするテーブル(木目はハッキリしていてお洒落)
・内罰のカリスマ大瀬の部屋にある芸術作品を作る道具が、芸大の工芸学科レベルであること。各道具の名前とそれによって出来上がる作品の説明が3つもあったこと。装飾が中世ヨーロッパ風の植物のデザインで、ものすごく細かいから、作者が肩と手を痛めつつも大瀬推しの凡人たちのために頑張って描き上げてくれたんだと感謝の気持ちが湧いた。大瀬が充分に食べていける職人レベルの技術を持っていること(ただ、本人は自身をクソ吉と称しているので作品は世には出ない)