アラジン(2019年の映画)

アラジン(2019年の映画)

『アラジン』とは、2019年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズが制作した実写ミュージカル映画である。1992年に公開した同名2Dアニメーション作品のリメイク版作品となっている。長年愛される原作のストーリーに、リアリティのある設定とインド映画を思わせる華やかなダンスシーンが加えられた、ディズニー実写映画の成功例である。

アラジン(2019年の映画)のレビュー・評価・感想

アラジン(2019年の映画)
8

原作の忠実さもオリジナリティも楽しめて一石二鳥

アニメの実写化というと、キャラクターの雰囲気やストーリーの展開がかけ離れていたりする場合があり、見るのに抵抗がある方もいると思います。
しかし、この作品は元のアニメ版をきちんと再現しつつ、オリジナリティを組み込んでいて、初めて『アラジン』を見る方も、アニメのファンもどちらも楽しめる作品だと感じました。

原作との違いで良かった点は、以下の通りです。
・アニメにはないジャスミンの歌がある
アニメではジャスミンのみの曲はありませんが、実写版ではジャスミンの楽曲が用意されていました。
ジャスミンファンにとっては良いニュースだと思います。
また、曲自体も「心の声をあげていこう!」といった内容で、前半では、彼女の気持ちとそれを立場的に表せない葛藤を静かな曲調で、後半では声をあげる強さを表すような力強いメロディーになっていて素敵でした。

・ジーニーが自由になった後に人間になる
ここがストーリーの中での1番の違いだと思います。アニメ版では、ジーニーは魔人のまま自由になり、世界旅行へ旅立ちますが、実写版では人間の姿で自由になります。
また、アニメ版には無い要素として、思いを寄せ合っていたジャスミンの侍女と共に船旅にでます。
ここがアニメ版とかなり違うので、新鮮味があるのではないかと思います。

これらに加えて、アニメを忠実に再現している点もあるので、アニメ版が好きな方にも、初めて見る方にもおすすめしたい作品です。

アラジン(2019年の映画)
9

素晴らしい歌声

1992年に長編アニメーション映画としてディズニーが製作した「アラジン」。放映当時から変わらない人気を誇る作品である「アラジン」が、2019年に実写映画化した。
この物語の主人公であるアラジンの吹替役には、今やドラマや映画・CM等で見ない日はないといっても過言ではない人気俳優の「中村倫也」がキャスティングされている。
人気・実力とともにトップの1人として君臨する彼だが、実は「歌」もとても上手いというのをご存じだろうか。
ファンの間では周知の事実だったが、今作の挿入歌「ホール・ニュー・ワールド」で世間一般にも彼の歌唱力が知れ渡った。彼が主人公アラジンの吹き替えを担当する決め手となった理由の1つが、その歌声の素晴らしさだったのだ。

リメイクや実写映画は観る前に何とも言えない不安感を抱えながら視聴する方も多いだろうが、今作はウィル・スミスは始めとするハリウッド俳優たちの演技が非常に素晴らしい。テンポも良く途中でダレることなく最後まで観られる。
その俳優たちの演技に負けず劣らずの演技をする吹き替え版も、ぜひ1度視聴していただきたい。

アラジン(2019年の映画)
10

実写版『アラジン』の完成度がすごい!

ディズニーの代表作の1つである、『アラジン』の実写版。
主演はメナ・マスード。ジーニーをウィル・スミスが演じるなど、非常に見ごたえのある作品になっている。日本語吹き替えはアラジンを中村倫也、ジーニーをアニメ版に引き続き山寺宏一が担当するなど、非常に豪華な声優陣が吹き替えを行っている。

原作であるアニメ版の『アラジン』の世界観を、実写版ではCGなどを駆使して巧みに表現している。映像自体も、実際に魔法のランプや空飛ぶじゅうたんが存在しているのではないか、と錯覚してしまうほどリアル。
実写版ではジャスミンが「スピーチレス」を歌うシーンがあり、このシーンはアニメ版にはない。ほかにも、実写版とアニメ版で歌詞が違っている部分があったり、ストーリーや人物設定が多少異なっていたりする。
実写版とアニメ版、どちらにもそれぞれの良さがあるので、2つの作品の違いをぜひ見比べていただきたい。また俳優陣の演技力の高さ、歌唱力の高さも魅力の1つなので、そこも注目してみるとさらに作品を楽しむことができると思う。

ディズニーならではのきらびやかな世界観や、CGなど多くの技術を利用した美しい映像を、ぜひこの実写版『アラジン』を通して味わってほしい。