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映画って素晴らしい
この映画は「エンパイア劇場」という80年代の映画館が舞台で、人々の優しさや愛に触れることのできる物語です。
人種差別やセクハラなどが横行していた時代で、彼らが日々日常生活の中で受ける悪意のある眼差しや態度を知りました。不条理な出来事にやるせない気持ちになったけれど、人の温もりや気遣い、時に映画は傷付いた心を掬い上げて照らしてくれる暗闇の中の光になります。
この映画によって、人の心を動かすことができるのはなんて素晴らしいことだろうと教えられました。
そして特に素晴らしかったのが、オリヴィア・コールマンの圧倒的な演技力です。彼女は過去に辛い傷を抱えており、統合失調症とも戦って生きている人物です。そんな難しい役どころを見事に演じきっていて、観ていてとても迫力がありました。
そして、劇中で『チャンス』という映画のラストシーンが映し出されるのですが、それがとても印象的でした。
また、『エンパイア・オブ・ライト』は第95回アカデミー賞撮影賞にもノミネートされており、ノスタルジックな雰囲気が漂う映画館の様子が映し出されているのが魅力的です。映画館が好きな人にはおすすめの作品で、できるだけ大きなスクリーンで観るとより感動すると思います。