板の上で君と死ねたら

板の上で君と死ねたらのレビュー・評価・感想

板の上で君と死ねたら
10

主人公のファンになってしまった

芸人を目指す高校生女子2人の、切なオモシロ熱血サクセスストーリー。最初から最後まで目が離せませんでした。
クールなサワちゃんとおバカキャラ由乃。「2人でいれば大丈夫」と様々な困難にあいながらも、芸人街道まっしぐら。とにかくそのひたむきさに心を奪われてしまいました。ネタ作り、キャラ作りに四苦八苦する様子に一緒に苦しみ、由乃が繰り出すトンデモネタに笑い転げ、サワちゃんがプチブレイクした時はすごく嬉しい反面心配したり、2人が悔しい時は私も泣いたり。「えっ、実在してる?」と何度も錯覚するほど、作品の中で2人が生き生きとキラキラ、ギラギラしながらリアルに生きているのがもはや神々しいまで眩しくて、「すごい漫画家さん見つけた!」と思いました。
後半は同じ事務所の同期と切磋琢磨しながら結束して行く様子や家族との軋轢などもあり、ちょっと脇役キャラの書き分けが区別つかない時もあって多少の混乱はあったものの(個人的感想です)、一進一退の展開が続いた後にコンテストが始まってからラストまでは本当に勢いがすごかった。物語にグイグイ引き込まれてしまい、もうドキドキハラハラワクワクで、ラストもすごく温かくて泣けました。
すっかりふじくまサーティーズのファンになってしまいました。