マイ・フレンド・フォーエバー

マイ・フレンド・フォーエバーのレビュー・評価・感想

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マイ・フレンド・フォーエバー
10

自分史上最高、不動の1位作品

ふたりの少年の友情を描いた名作。
少年エリックの家の隣に、エイズ患者の男の子デクスターが越してくる。
母親や学校での人間関係がうまく築けず孤独を感じているエリックが、おおらかなデクスターとその母親との交流を通して徐々に心を開いていく。
エイズ治療薬を探す旅に出る少年ふたり。夜になり寝ていると、死ぬのが怖いとうなされるデクスターに、エリックは自分の汚れたスニーカーを抱いて眠るように促す。なぜ自分はこんなに汚いスニーカーを抱いているんだ、あぁ自分は生きているんだと感じてもらうためなのだ。
不器用なエリックだが、こんなことは彼にしかできない、思いつかないことだろう。ここは涙なくては見られない名シーンでもある。
思いがけない困難に見舞われ、旅は終わりを迎える。旅から帰った後、デクスターの病状が悪化するも、交流を続けるふたり。お互いなくてはならない存在となったのだが、やがてデクスターは最期の時を迎える。

孤独な少年が唯一の友達を亡くしてしまった。でも彼は前を向いていけるだろうと思わせてくれるエンディング。デクスターの母親の心からの訴えによって、エリックは実の母との関係も修復していけると願う。

本作を初めてみたのは小学生の頃。
30年近く経った今でも、この作品を超える映画に出会ったことがない。これからも私の中で変わらない「自分史上最高、不動の1位作品」であろう。
泣きたいときや、子供の頃の心を思い出したいときに是非見て欲しい。