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シベリア発!世界へ発信する民族音楽
シベリアはロシア内のアジア地域である。シベリアには様々な先住民グループが住んでおり、その人口はシベリア総人口の約10%と言われている。いくつかの先住民族はネイティブアメリカンと関連しているとも言われており、その言語や文化・外見も多種多様だ。
そんなロシアシベリアの先住民音楽を、現代的にアレンジし世界に向けて発信しているのがロシアにあるシベリアは、ロシア内のアジア地域である。シベリアには様々な先住民グループが住んでおり、その人口はシベリア総人口の約10%と言われている。いくつかの先住民族はネイティブアメリカンと関連しているとも言われており、その言語や文化・外見も多種多様だ。
そんなロシアシベリアの先住民音楽を、現代的にアレンジし世界に向けて発信しているのがOtykenだ。もし日本語で発音するならばオートゥーケンとなるだろう。Otykenの意味は、ロシアの先住民族であるチュリム族の言葉で「戦士の友情と連帯」を意味するそうだ。
Otykenの楽曲はロシア語の他に、ハカス語とチュリム語で歌われている。先住民族の衣装を現代風にアレンジして身にまとい、口琴を鳴らす彼らの姿は、日本人ならよく知るアイヌ族の姿に酷似している。Otykenが着る民族衣装に刺繍された紋様はアイヌ族伝統の紋様と見間違うほどだが、遺伝的にもチュリム族とアイヌ族は関係が深いという見解もあるそうだ。
Otykenの奏でる旋律やリズムにもその片鱗を感じる事が出来る。さらにモンゴルのホーミーや馬頭琴も巧みに操り、Otykenの音楽を聴くと民族間の繋がりや歴史の流れを感じる事が出来るだろう。