ひとりぼっちじゃない

ひとりぼっちじゃないのレビュー・評価・感想

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ひとりぼっちじゃない
8

賛否両論あるが非常に美しい映画

終始主人公の視点で物語が進んでいく。king gnu井口の主人公が狂気に満ちていて、少々恐怖を感じた。映画館で見たが途中少し退場してしまうレベルで気持ち悪い。ただどうしても自分にもそういうところがあるのではないかという感じもしてので、評価も「かなり良い」にさせていただいた。

狂気に満ちていると感じたのは、彼女の部屋に勝手に入って浮気相手との行為をずっと隠れてみていたところだ。それだけならまだあるかもしれないと感じたが、彼女が好きすぎて彼女の木彫りを作っているシーンは「キモい」という感情を大きくさせる。

その彼女役の馬場ふみかもとてつもなくクズの役で、常に男が数人いるという設定だ。主人公が狂ってしまうのも仕方ないと感じた。
ずっと車道で寝ているというとてつもなくシュールな場面が、狂っている部分を非常に印象付けている点も、特筆すべき点だと思う。

これだけなら胃もたれしそうな映画なのだが、その背景の植物が美しかった。目のやり場に困ったら、植物がある。そういうクッション性のあるものが映っていたおかげで、映画を見ていることができた。是非とも見ていただきたい作品だが、絶対に1人で行くことをすすめる。というのもインパクトが多すぎてその日1日映画のことだけを考えてしまいそうだし、その後の目のやり場が困るからだ。