オクニョ 運命の女

オクニョ 運命の女のレビュー・評価・感想

オクニョ 運命の女
8

懸命に自分の出生の秘密を探し続ける物語

16世紀の朝鮮王朝時代にある女性が追いかけられて、典獄署(チョノクソ)、今で言う刑務所の前で切られて瀕死の状態で典獄署の職員によって発見されます。その女性のお腹には子供がいて、結局子供だけが助かり母は亡くなってしまいます。

その子供の名はオクニョ。典獄署で生まれて育ったオクニョが、生きていくために囚人のお世話をしながら囚人と仲良くなり、勉学、スリの仕方、占い、武術、お金の儲け方、生きていく術などさまざまな経験をしながら過ごしていきます。
そしてさまざまな出会い、悲しい別れを経て自分の出生の秘密を知っていくという設定になっています。

出生の秘密を探っていくと、国のトップの役人の驚くべき陰謀が明らかになっていきます。自分の母が何者だったのかが、残された形見の品物をもとに少しずつ明らかになるにつれて、オクニョの心も復讐心だけではない気持ちも生まれていきます。
聡明なオクニョですが、典獄署の茶母(チャボ)お世話をする人という身分が低いながらも、身分の高い人との出会いもあります。そして少しずつ財力、人力、高い身分を得て、オクニョの母を追い詰めた人をつきとめて、復讐していくという話になっています。
全51話の話です。