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手紙の大切さを知らされる
手紙の配達員のお話です。ですが、我々が思い描いているような、自転車やバイク、車に乗ってそれぞれの家に手紙を配達するようなイメージを持って読むと裏切られます。
「テガミバチ」の世界観では町以外の場所には敵がうじゃうじゃおり、その敵たちを倒しながら無事に手紙を相手に届けるという、普通の郵便配達員ではありえないことが起きています。敵とのバトルの様子もテンポが良く、読みやすいですが、繊細な絵にも注目。敵の体や配達員の装飾品、かなり細かく描かれており、じっくり見ても楽しいです。街の風景も一つひとつ丁寧に描かれており、町ごとの雰囲気や人となりが伝わりやすいです。
主人公が手紙の配達員を目指したきっかけになる憧れの人に対しての尊敬や、同期たちとの人間模様も面白く、試練を乗り越えていく様子に感動します。命を懸けて手紙を配達する意味、手紙が持つ力とはなにかを最後気づかされます。
漫画としては王道のバトル漫画ではありますが、作風やストーリーの進み方内容も含めて女性でも楽しめると思います。
SNSが主流の時代にもう1度読むことで、あえて活字で「手紙」を書くことや「言葉」が持つ力を感じられるのではないでしょうか。