カードキャプターさくら クロウカード編

カードキャプターさくら クロウカード編のレビュー・評価・感想

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カードキャプターさくら クロウカード編
8

魔法少女系だけど親近感もあり、かわいくて素直なさくらに癒される

明るくて運動神経抜群な小学4年生の木之本桜。
自分以外誰もいないはずの家の中で何者かの気配を感じ、辿っていくと、地下の書庫に眠っていたある1冊の本と出合う。
その中にはクロウカードが封印されていて、1番上のカードの文字を読み上げると、突然強風が吹きカードが飛び散ってしまう。
そして、封印の獣「ケルベロス」が現れ、バラバラになったクロウカードを集めるよう言い渡され…。

なんと始まりはさくらが自分でカードをバラバラにしてしまったことなのだ。それを「集めてこい」というのはもっとものように思えるが、そもそも封印の獣「ケルベロス」が眠っていなければ、カードが飛び散ってしまうこともなかったのだが。
飛び散ってしまったクロウカードは魔術師が作った特別なカードで、1枚1枚が生きていてすごい力を持っているという。そして封印が解かれてしまうと、この世に災いが訪れるとのことだった。
本を開くことができたさくらにも少なからず魔力があるはずだから、カード集めを手伝えというのだ。

さくらの意思とは関係なく封印の鍵と契約をしてしまうところがなんとも強引だが、さくらは当然カードキャプターになるのを拒む。ケルベロスと言い合いをしていると、窓の外にフライのカードを見つけて、言われるがままカードキャプターとしての初仕事をこなすことになり…。

見どころは毎回変わる衣装やほのぼのした展開だ。衣装はなんとお友達のともよちゃんの手作りなのだ。魔法少女にありがちな変身シーンはなく、事前に自前の衣装に着替えるところがとても現実的だ。
そしてカードを封印するときも、毎回かっこいいアクションシーンがあるわけではなく、ただたんに封印のセリフを唱えるだけの時もある。

こういった魔法少女系の作品だと、周りには内緒で隠れて敵と戦うというイメージだが、なんとフライのカードを使って空を飛んでいるところを早速ともよちゃんに見られてしまったのだ。なので、ともよちゃんもカード集めに同行することになり、さくらの雄姿をビデオカメラにおさめている。
ただ強くてかっこいいだけではない、さくらの素直な表情や行動に癒されるのだ。