Rijchary

Rijcharyのレビュー・評価・感想

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Rijchary
8

もっと活躍の場を広げるべき。それくらい素晴らしい民族音楽グループ

「Rijchary」(リチャリー)は4人構成の、南米ペルー・ウルバンバを代表する音楽グループである。2010年にリーダーのリチャードを筆頭に結成され、伝統的なペルーの音楽に彼ら自身のオリジナリティを融合させて、独特の世界観を作り出していることを強みにしている。
リチャード以外のメンバーは兄のホセ・ルイスがいる。その他エルネストからダニエルに、ディマスからレネにメンバーチェンジを行なっている。

チャランゴやギターなどの弦楽器、カホンやボンボなどの打楽器、ケーナやサンポーニャなどの管楽器。それぞれ得意とするメンバーが個性を発揮しつつ、バランスを保って演奏をしている印象だ。
また彼らの最大の特徴が、ペルーの音楽だけでなく日本のカバー曲も演奏できるという点である。代表曲は美空ひばりの「愛燦燦」と河島英五の「酒と泪と男と女」。これら日本のカバー曲を演奏したことによってリチャリーは多くのファンを獲得し、日本テレビの番組『のどじまんTHEワールド!』での出演・優勝も果たした。

2019年までは毎年9月頃から彼らのジャパンツアーが始まっていたが、コロナ禍となってからは来日もままならず彼らの活動は制限。ペルー国内でも限られた環境下でライブ配信を行なっているミュージシャンは存在しているので、リチャリーもそれにならって新時代の音楽活動に挑戦するべきではないか。