わんだふるぷりきゅあ! / わんぷり

わんだふるぷりきゅあ! / わんぷり

『わんだふるぷりきゅあ!』とは、謎の怪物から町と動物たちを守る伝説の戦士プリキュアの活躍を描いたアニメ作品。『プリキュア』シリーズの第21作目にあたり、略称は「わんぷり」、キャッチコピーは「みんな なかよし!わんだふる〜!」。
犬飼こむぎは、飼い主の犬飼いろはのことが大好きなパピヨン種の子犬。ある時いろはと共に散歩していたこむぎは、「ガルガル」と唸る不可思議な怪物に遭遇し、咄嗟にいろはを守ろうとした途端に伝説の戦士プリキュアへと変身。町と人々と動物たちを守るため、仲間と共に戦い始める。

わんだふるぷりきゅあ! / わんぷりのレビュー・評価・感想

わんだふるぷりきゅあ! / わんぷり
9

動物や相手を思う事の大切さを教えてくれる、心温まるアニメ

子ども向けに制作され約20年経過するアニメ「プリキュア」。幼い頃に誰もが一度は憧れるであろう、変身して戦うお姉さんの姿がお馴染みだ。悪となる敵と戦い成敗することが定番だが、今作は設定が今までと一味違う。
なんとペットとして身近な存在である犬と猫がメインキャラクターであり、プリキュアに変身するのだ。段階的に言えば、不思議なコンパクトの力でまずは人の姿になり、そこからさらにプリキュアに変身する。
そしてプリキュアと言えば毎回敵を倒すというイメージが定着しているが、わんだふるぷりきゅあでは闇の力で我を失った様々な動物たちを「倒す」のではなく「救う」事が今までとは大きく異なる。現実の世界では動物と人間は言葉を交わし合う事はできないが、メインキャラである犬の「こむぎ」と猫の「ユキ」は言葉を話し、意思疎通ができる。話し初めて最初に「ずっとお話ししてみたかったんだ」と飼い主に伝える場面が、夢が叶って本当に嬉しそうで印象的だった。
動物たちとのコミュニケーションを通じて、ペットを家族として大切に思う事の大切さや、相手を思いやる気持ちの大切さを教えてくれる、心も温まり考えさせられるアニメとなっている。
様々な動物たちを救った先には諸悪の根源となる的に立ち向かって行く訳だが、今後も「ぷりきゅあ」たちの活躍に注目だ。

わんだふるぷりきゅあ! / わんぷり
10

犬が変身!?わんだふるぷりきゅあ!

『わんだふるぷりきゅあ!』は動物をテーマとした2024年のプリキュアシリーズです。
この作品の見どころはなんといっても、シリーズ通して初めて犬が主人公であり、プリキュアに変身するところ。飼い主でありキュアフレンディに変身する「いろは」と飼い犬である主人公、キュアワンダフルに変身する「こむぎ」の友情が存分に描かれています。
さらに、プリキュアの変身後について、今までのプリキュアは主に戦闘をしていましたが、『わんだふるぷりきゅあ!』ではプリキュアたちが敵を攻撃することはありません。「ガルガル」という元は善良な動物であった敵を癒すことで問題を解決します。本作は「動物」をテーマにしていることから、「ガルガル」になった動物の特徴や、こむぎ(犬)についてなど説明があり、子どもにとっても大人にとっても勉強になる内容になっています。
全体のお話として、殺伐としたものではなく、「仲良し」や「癒す」こと、「思いやり」を扱っており、子どもの成長につながるような内容になっています。大人にとっても癒される優しい話になっていて、観ていて辛くなることは決してありません。まとめとして、『わんだふるぷりきゅあ!』は子どもも大人も楽しむことができる優しいお話です。ぜひ観てほしいと思います。