贄姫と獣の王

贄姫と獣の王のレビュー・評価・感想

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贄姫と獣の王
6

よくある設定だが、声優陣が豪華

人間と獣人。王様と平民。主人公は生贄にされたという暗い過去を持つ、明るい可愛い女の子だ。純粋で真っ直ぐな言動で王様を変えていく。

全部どこかで読んだことある設定がてんこ盛りで、既視感しかなかった。今後の展開が最初の1話で大方想像できてしまう。
主人公の明るさというか無邪気さが周囲、特に王様の事を考えて無かったため、押し付けがましい感じがした。「彼のために行動をしてる私!」というのが見え見えで、純粋に応援できず、もどかしい。

「可愛くて、純粋で、天真爛漫な主人公」が愛されていく物語は多いと思うけれど、このアニメは天真爛漫というより「自分の意見が正しい!」って思って押し付けている感じがして、あまり没頭できなかった。立場とか無視して、無邪気に迷惑をかけていく行動が多くて、全然共感できない。

ストーリーは普通だったが、声優陣が豪華でそれは良かった。ただ主人公の声が花澤香菜さんだったから、変に芯が強くて真っ直ぐで無邪気すぎる感じが強調されてしまったようにも思う。
23分と短めだから、ストーリーがどんどん進んでいったのは良かった。長くてもったいぶる感じのアニメなら、最終話まで見られなかったかもしれない。
シンデレラストーリーが好きで、展開が読めるアニメが好きな人はオススメ。