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4作に渡った帝国編のラストを描いたストーリーRPG
2018年にPS4向けソフトとして発売され、後にSwitch等に移植された日本ファルコムの人気ストーリーRPG「軌跡」シリーズの中で帝国のエピソードを描いてきた「閃の軌跡」シリーズの最終作。前作のラストで発生した世界に滅びをもたらすオオイナル黄昏を阻止するため主人公リィン達の最後の戦いが描かれます。
前作の続きという事もあり大まかなゲームシステムは大きな変更がほぼないものの、一部のキャラクターがロボ戦となる「機神戦」に参戦するロボットを通常戦闘中でも技の一つとして召喚できるのが印象的でした。また、これまでの軌跡シリーズの主人公であるエステルやロイドといったキャラクター達も頼もしい助っ人として度々参戦し、前作から更にシリーズ全体の続編感が増し、閃完結編を盛り上げた印象でした(ただその分本作が「III」と前後編ものの要素もあるのでシリーズ初心者にとっつきにくい作風になったのはやはり否めませんが苦笑)。
また、これまで閃シリーズで描かれていた絆イベントの結末も描かれたり(ゆえに閃シリーズがギャルゲーと呼ばれるきっかけになったとも言えますが笑)、閃以前のシリーズでも断片的に描かれてきた帝国にまつわるエピソードに決着が付きます。そしてこれまでの3作では続きものを想定していたゆえラストがハッピーエンドとは呼びにくい結末が続いた中、本作は(バッドエンドルートも存在するとはいえ)清々しい程のハッピーエンドを迎えられるあたりも完結編らしさを感じました。