MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trench

MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trenchのレビュー・評価・感想

MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trench
5

サメ映画というよりステイサムVS怪獣映画路線が確定した?続編

2023年に公開されたジェイソン・ステイサム主演のモンスターパニック映画「MEG ザ・モンスター」の続編で、前作から引き続き、新たに合わられたメガロドン達をはじめとする巨大生物達や犯罪組織と主人公ジョナス達との激闘が描かれます。
本作は「エイリアン」を始めとするモンスターパニック映画の定番にのっとて前作で猛威を振るったメガロドンも多数登場。前作も厳密には2匹登場していましたが、本作は3匹でチーム的な扱いになっていました(笑)。クライマックスでは更にメガロドンとともに深海に生息していたトカゲ魚や大ダコとモンスターが大幅増量する続編ものあるある的な勢いになっていて、ただでさえ薄いサメ映画要素が更に薄まった感が否めません。しかし原作でもメガロドン以外のモンスターは最初から存在する設定だったようで、本シリーズはサメ映画というよりステイサム無双の怪獣映画といったノリで正解かもしれません。
前作がステイサムのアクションシーンが少なかったからか、アクションシーン追加のために登場した感じの犯罪組織が多少蛇足感がありました。しかし、サメに喰われる悪人枠でサメ映画らしさを引き立てるのに必要だったかも。登場人物もやたらお気楽なノリの人物ばかりで、頭空っぽにして観る映画の典型的な作品と言えます。

MEG ザ・モンスターズ2 / Meg 2: The Trench
4

タイトルとあっているような、あっていないような、そんな感じがした。

ジェイソン・ステイサム演じる、潜水レスキュー隊員のジョナスと海洋研究所の面々は、マリアナ海溝の約10キロの深海へ向かったけれど、潜水艇が壊れて潜水服を着て海底の基地まで歩いていく事になった。
基地まであと少し!のところで小さいけれど、獰猛で素早い肉食魚に襲われ、デカいサメのメガロドンも襲い掛かってきて、所員が三人もお亡くなりになってしまった。悲しい場面なのに、海底の暗さをリアルに再現しすぎて襲撃シーンがちょっとわかりにくかった。

生き残った一行は、海洋研究所の所長が中心となり、深海生物の調査のために作ったアイアンマンのとちょっと似ているパワードスーツがコピーされたものを発見する。そこでは別の所員がパワードスーツをパクッて海底でしか取れない高エネルギーを出すレアな鉱石を採取し、裏ルートで大金と交換していた。ここからは、秘密を知ったからには生かしておけねえと狙われるジョナス一行(のちに二人増える)と、人の褌で相撲を取る悪役との闘いがメインとなる。
小さな肉食魚とでかいイカも乱入し、関係のない南国のビーチでバカンスをしていた観光客も巻き込んでもうめちゃくちゃ。
ザ・モンスターズとタイトルからして、デカすぎるサメや生き物がメインの映画のはずなのに、金と資源を独占しようとした欲深い悪党と闘う人間同士の勧善懲悪がメインになり、でかいイカは闘う人を引き立てる役で、サメは悪役にとどめを刺す係になっていて、主役がタイトルと違って、これでよかったのかなあと、鑑賞後は複雑な気分だった。ただ、主演のジェイソン・ステイサムは、メガロドン二匹を相手に水上スキーと爆発するモリをしょって立ち向かう姿がかっこよかった。