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風の静けさを聞く 「The Stillness of the Wind」を紹介
荒れ果てた土地で家族と離れて暮らすとはどういうことだろう？
それを体感出来るのがこの「The Stillness of the Wind」というゲームの目的であり醍醐味であろう。
荒れ果てた砂漠のような土地で一人暮らすのはタルマという老婆であり、このゲームで出来ることは自らが生活するためだけの細々とした農作や動物たちの世話だけである。
このゲームの主人公であるタルマには、時おり訪ねてくる行商人と、彼に届けてもらえる手紙を通して遠き家族の様子を知る以外に人との交流はない。
歳を重ねると1日や1年が短く感じるといわれているが、タルマの1日もとても短い。その限られた時間のなかで何をするのかはプレイヤーに委ねられるが、出来ることも限られている。
ゲーム性としては操作説明などはほとんどないので最初こそ混乱するが、操作そのものもタルマとして出来ることもごくシンプルなので行き詰まることはないだろう。
ゆっくりと風の音を聞きながら操作に慣れるだけである。
このゲームには劇的な出会いや物語は存在しない。ただいつもの日常を過ごし静かな日々を重ねていくだけである。
あなたは独居であるタルマの細々とした余生をどのように過ごし、どのような最期を迎えるのだろうか。