ネクロマンティック / Nekromantik

ネクロマンティック / Nekromantikのレビュー・評価・感想

ネクロマンティック / Nekromantik
7

この映画を作ろうとしたきっかけが凄く知りたい

死体とエッチなことをするのが大好きな死体清掃員のロベルトと、その彼女の物語。この映画の解説動画を発見して見終わってから、猛烈に見たくてたまらなくなった。しかし、内容がアカン過ぎる上映禁止作品であり、サブスク配信にもレンタル店にもなかったので、アマゾンでDVDを購入した。
ロベルトと死体清掃員の同僚たちが、交通事故で潰れた車の中から内臓丸出しの死体をお片付けする、早速、視聴者をふるいにかける場面から始まる。銃の誤射で死んでしまい、川に流された青年の水死体をロベルトがお持ち帰りして、彼女と全裸になって死体と致して遊んでいる場面で美しい音楽が流れた。この数分間の刺激の強いエロスの表現を芸術の一種であると昇華と許容ができる人間が公開当初にほぼいなかったから、上映禁止になったんだろうなあと思った。
その後、ロベルトは清掃員の仕事をクビになって、彼女は水死体といっしょに家を出て行ってしまう。この映画はここからますます狂っていく。ロベルトは夢の中で青い葉が多く生えているさわやかな草原にいた。傍らには謎の美女がいて、ロベルトはいつのまにか、生き物の内蔵を手に持っていた。それをとても楽しそうにぐるんぐるんと回すのだ。失業と失恋のストレスのダブルパンチが原因の猟奇的な夢の時間が流れて、私はこの夢を初めて見た際にはストレスが原因だとは考えられずに、脈絡がない気持ち悪さと意味不明さで、頭の中がはてなだらけだった。ロベルトは失恋の傷が癒えずに、最後は自殺してしまう。その死にざまも彼の性癖が絡んだ壮絶なものだった。とてもここでは詳しくは書けないので、興味を持った方はDVD、BDを購入してその目で確かめてほしい。