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野生動物になっても家族の絆は切れない
今回は、しんのすけが「ゾウ」、ひまわりが「白くま」、ひろしが「ニワトリ」、みさえが「ヒョウ」のように、春日部の人たち全員が可愛い動物になりました。
動物になったひろしとみさえは当初人間の言葉をしゃべりましたが、家の火を怖がるとだんだん動物になっていきました。
新しく町長になった、しぜんまもるの影響を受け、節水や節電、ごみの分別が厳しい町に変化しました。
みさえとしんのすけの親子の絆が試される場面が、この作品の面白いところです。
みさえとひろしが、しぜんまもるに本部に連れ去られたとき、しんのすけに雄叫びを上げてしまったみさえは、完全にヒョウになってしまい、家族のことを忘れていまいました。そのため、ヒョウになったみさえと対決したしんのすけは、今までやったこと、楽しかったことを話しても、全く思い出しませんでした。そんな中しんのすけらしい行動で、正気に戻ったみさえが、我が子を思いっきり抱きしめた場面は、感動的でした。
家族のことを思い出したみさえが敵と戦い、心と体全体で「母は、強し」を示したとても凛々しく強い姿は、とてもすてきでした。
動物となってボスと戦った野原家全員の姿は、「動物でも人間でも、家族の絆は切れない」と感じられる映画でした。