変態王子と笑わない猫。

変態王子と笑わない猫。

『変態王子と笑わない猫。』(へんたいおうじとわらわないねこ。)とは、さがら総によって執筆されたライトノベル、およびそれを原作とした漫画作品である。イラストはカントク。MF文庫Jより2010年10月から2019年3月まで刊行された。『変猫』『変態王子』『とわない』などの略称がある。第6回MF文庫Jライトノベル新人賞最優秀賞を受賞した人気作品。『月刊コミックアライブ』にて翌6月号から2018年4月号まで、お米軒の作画によるコミカライズ版が連載された。常に女子のことばかりを考え、建前ばかり話してしまう横寺陽人は、友人に教えてもらった「笑わない猫」像にお参りをして「建前」を引き取ってもらおうと考える。ちょうど同じように「本音」を引き取ってもらおうと参拝に来ていた筒隠月子と共に願ってみると、陽人からは「建前」が消えたために学校中から「変態」だと認識され、月子からは「表情」が消失した。2人は失ったものを取り戻すべく協力することになったのだった。

変態王子と笑わない猫。のレビュー・評価・感想

変態王子と笑わない猫。
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タイトルに侮る勿れ

ジャンルは、学園ラブコメ。ライトノベルは、『KADOKAWA』出版。アニメ放映は、2013年4月-6月全12話。

主人公の横寺陽人(よこでらようと)は、常に女子の事ばかりを考えている陸上部員。ある時、鋼鉄の王から次期部長に指名される。だが主人公は元々水泳部の女子の水着を見るためという不純な動機で陸上部に所属しており、やる気がなく断りたかったが、本音が言えず断れずにいた。

そんなある日、小学校からの同級生友人に「笑わない猫像に願って自らの煩悩を引き取ってもらい、煩悩から解放された」という話を聞く。「笑わない猫」像は、お供え物と引き換えに自分のいらないと思う何か、それを必要としている他の誰かに渡してくれるという。

主人公は、半信半疑ながら「建前」を猫像に引き取って貰おうとすると、筒隠月子(つつかくしつきこ)と出会う。「本音」を引き取って貰いに月子と共に像に願う。すると供物が消え、主人公からは建前が、月子からは本音が消えた。
建前が消えてしまったため、自分の考えること、すなわち物欲が全て言葉に出てしまう。学校中から変態王子というあだ名がつけられ、主人公と月子は、引き取ってもらったものを取り戻そうと奔走するというあらすじ。

この『変態王子と笑わない猫。』は、ヒロインが三人いる。小豆梓、筒隠つくしそして月子。
物語の中で明かされる主人公の過去、そして笑わない猫の力の暴走、主人公は覚えていないのに主人公をよく知るエミがいる。