ユミの細胞たち

ユミの細胞たち

『ユミの細胞たち』は韓国の漫画家movin' Gun著作のラブコメディ漫画およびそれを原作としたドラマ作品である。日本では漫画配信アプリのLINEマンガにて掲載され全510話で完結している。主人公ユミはごく普通の会社員。密かに想いを寄せる職場の後輩との会話もクールに振る舞っているが、実は頭の中ではポップでキュートに擬人化された「ユミの細胞たち」が大慌て。意中の相手とどうやって会話を長続きさせるか今日も画策中だ。

ユミの細胞たちのレビュー・評価・感想

ユミの細胞たち
7

ポップで可愛いオトナ女子のラブコメ

いつもと変わり映えオフィスに、いつも通りの仕事。
そこそこ社会人経験が長くなってきた主人のユミは今日も淡々と仕事をこなしていきますが、実はユミの頭の中では細胞たちがあわただしく働いています。
この漫画はユミの頭の中の細胞たち目線で物語が進んでいきます。
例えば「腹ペコ細胞」は食欲旺盛なユミがおなかが空くと暴れ出して他の細胞たちは手を付けられなくなるなど、ユミの感情ごとに擬人化された細胞たちがユミの頭の中(細胞たちの村)で色々なストーリーを繰り広げていきます。
ユミが恋愛をした時、ユミが仕事を辞めた時、ユミの日常、いろいろなシチュエーションで可愛い細胞たちがどたばたとユミのために働く姿が面白可笑しく描かれており、クスっ笑えてほのぼのさせてくれます。
連載当初はデフォルメされたミニキャラ風の絵柄で「すごい絵が上手い!」というわけではないので、第一印象で好き嫌いがわかれてしまうかもしれませんが、徐々に絵柄が変化して絵が洗練されていくので最初は少し我慢してでも読んでもらたい作品です。
ユミが転職をする時や恋をした時、失恋をした時など、感情が揺れ動く描写が細胞目線で描かれているのですが、ポップで可愛い描写だけではなく感情移入出来て「ユミ頑張れー!」と応援したくなり、長くユミと細胞たちを見守ってきた読者は最終回で思わずホロリとしてしまうと思います。